第2話

コンビニは徒歩3分ほどの所にある、運良く魔物には遭遇せず着く事が出来た。


「何事もなく着く事が出来た、か…」


外から見る限り、コンビニの中は荒れており、棚などが倒れていた。

ゆっくりと中に入ると、中には何も居なかった。


「ふぅ…とりあえず、食料と必要な物をリュックに入れるか…」


荒れはいたが、取られているものとかは無く、弁当や缶詰、飲み物などをリュックに入れていく。


「…タバコは必要か」


レジカウンターに行き、レジ袋を数枚取り入れれる分だけタバコを入れていく。


「とりあえずこんなもんかな…」


持てるだけ持ち、慎重に住んでるアパートに向かう。

帰りも何事もなく、部屋の中に入る。


「よしっ、あと二往復くらいはするか」


食料などを部屋に置き、もう一度コンビニへ向かおうとする。

包丁片手に外に出ようとしたところ。


「ワォォォォォォォォン!!!」


少し遠くから、魔物の叫び声が聞こえ、慌てて鍵を閉め、部屋に戻る。


「ウッ…!?なんだ!?」


恐る恐る外を見てみると、特に何も見えなかった。

しかし、数秒後、狼の群れが見え咄嗟に隠れる。


「あれは、ウルフ系の魔物か!?」


ウルフ系の魔物が森の方から出てきていた。

一瞬しか見えなかったが、何十匹もの群れが一方向に向かっていた。

おそらく、人が固まっている場所に向かったのだろう。


「あっちは、高校がある方向だったか…?」


学校などは避難所になってる事が多い、多分ウルフ達は人が多い所を狙って襲っているのだろう。


「あっちはしばらく行かないほうがいいか…まずはレベルを上げてから見に行ってみようかな」


まずはレベルを上げようと考えながら、タバコに火をつける。


「ふぅーーー、とりあえず、スキルを取得するか」


レベルを上げるにしても、身体強化のみでは心もとない、戦闘スキルか補助スキルが必要だと考えた俺は、何を取得するかスキル一覧をみる。


「剣術は…まだ武器は作れないし、気配察知と隠密か?」


気配察知と隠密はSP50で取れる、初期SP全てを使うが必要だと割り切り取得する。


西条 隆二(21)

Lv2 SP10

HP35/35 MP25/25

総合戦闘力30

スキル

〈鍛冶Lv1〉〈身体強化Lv1〉

〈気配察知Lv1〉〈隠密Lv1〉


気配察知はその名の通り半径1キロの気配がわかり、隠密はMPを5消費し10分間気配を消す事が出来るらしい。

スキルを取得した俺は隠密を使い外に出る。



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気配察知

Lv1…半径1キロ以内に居る生物の気配がわかる


隠密

Lv1…MPを5消費し、10分間気配を消すことができる


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鍛冶師、崩壊した世界で自由に生きる ベル @simesaba0141

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