【創作論?】必見!ライターズハイになればエタらない?

 さて、今回はカクヨムコンを前にややまじめな創作論です。


 技術的な話や★を稼ぐ方法とかは無しで、あくまでモチベーションを維持するための精神論になります。

 私としては技術云々より、こちらの方が大事だと思ってたりします。


 だって、いかに文才があって面白い作品でも、続きが読めなくなったら読者としては悲しいですから。



 まず初めに、ライターズハイという言葉についての私の解釈を説明したうえで本題に移ります。


 私の解釈では書きたいことが無限に浮かび、何時間でも執筆をつづけられる状態……としておきましょう。


 その状態になったときは本当に幸せです。

 いつの間にか書いていた小説は10万文字をとっくに超えているのです。


 さて、では小説書きにとって最強のバフ、ライターズハイを起こすためにはどうすればいいのか、私の実体験を踏まえて解説します。



 ……その前にまず、決してやってはいけないこと。


 それは、いきなり本文は書かないことです。


 例えば、異世界転生、最強主人公。ハーレム物の長編小説が書きたいと思ったとします。


 いわゆるテンプレ小説。型が決まってる、誰でも書けると思いがちですね。


 でも、これは罠です。諸葛孔明の罠よりもヤバいです(笑)


 私の実体験でいえば、プロットの段階で死にます。なぜなら、途中でどこかで見た、ただの劣化パクリ小説だと気づいてしまい。

 恥じ入るとともに、急に興ざめしてしまうのです。


 ただ、それでもモチベーションが残っている場合は、起死回生のオリジナリティーを出そうと、物語にアクセントを加えようと考えます。

 ですがその時点で手遅れです。いつも食べてるこってり系ラーメンを調味料でごまかしても、おダシが香るお素麺にはなりません(笑)


 脳の思考回路はショート寸前です。確実にエタります。



 おっと、話がずれてしまいましたね。

 しかし、ライターズハイを自分で生み出すためには重要な考え方だと私は思います。


 では、その実践編です。


 まず、異世界転生物を書こうとした場合。

 一人称視点が一般的です。プロットの段階で主人公の人格はきっと固まっているでしょう。


 主人公の一人語りだけで一万文字はいけますよね。でもまだ文字に起こしてはいけません。エクセルに箇条書きにとどめてください。

 この間、重要なのは、脳内で勝手に主人公を無双させることです。面白いなと思ったらそのエピソードをエクセルに追加してください。


 次、ヒロイン登場でしょうか。


 きっと美少女でしょう。とりあえず主人公の事が大好きなのでしょうけども、いったんお預けです。

 ここで作者が考えることは、家族構成はどうで、幼い時にどういう教育を受けたとかの背景を、ここでも脳内で妄想してください。

 お父さんが厳しいとか、あるいは溺愛とか。

 家庭教師が厳しかったとか、等々。


 妄想した家族ドラマの断片をエクセルに落としておきます。

 繰り返し言いますが文章にしてはいけません。断片情報でよいです。


 それを、次々と登場キャラにも反映してください。

 ライバルの登場もいいですね。


 そして、小さなドラマをいくつか妄想し終えた頃。

 そろそろラストの展開を考え始めてもいいでしょうか。


 もちろん初めからラストシーンを決めてもいいでしょう。

 ちなみに、私はハッピーエンド主義者なので最初にラストの展開は考えます。

 ですが、この時点ではおそらく全然別のプロットになるでしょう。


 さて、お気づきでしょうか。

 最初にぼんやり考えてたラストシーンよりも良いラストシーンの案が浮かんだ時点で、貴方の脳内には10万文字以上は書ける素材が出来ています。


 つまり、貴方はライターズハイ状態です。


 後は、文字をただただ書くだけなのです。絶対にエタりません。



 以上、今回はガチめな創作論でした。

 カクヨムコン10、一緒に頑張りましょうね。

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神谷モロの小話 神谷モロ @morooneone

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