第72話 猫とドライブ旅行。
早朝の、道を、さくらと二人、
車で移動中。
今日は、念願の車での、旅行。
スマホで、道案内をしてくれる、
ナビの、さくらと、楽しいお出掛け。
無事、高速道路に上がると、
ETCの、ゲートをくぐりぬけて、
ひたすら走る。
流石に、高速道路に上がるまでは、
会話も、少なめだった、僕らも、
一安心。
「たーくま。」
見ててわかる程、ご機嫌な、さくら。
それだけで、僕も、とっても、
嬉しくなる。
「なぁに?」
「最初は、海じゃん。ねぇ、また、
琢磨と、泳げるね。」
「うん。そうだね。今年初めての、
海だね。」
今日は、チェックインまでは、
さくらと、海で遊ぶ。
窓を開けると、夏の、少しぬるい風が、
頬を流れる。
「ねぇ。琢磨。熱海って、
海、綺麗なのかな?」
「うーん。わからないけど。海水浴、
出来るんだから、綺麗なんじゃない?」
「琢磨、行ったこと無いの?」
「え、無いよ。」
「でも、さくらと、見てた写真だと、
汚くは無かったと、思うけど。」
「うん。そうだったね。」
暫く走って、一度、サービスエリアに、
寄る事にした。。。
運転も、この車も、少し慣れて、
駐車場に、一発で車を停めれると、
何だか、とても嬉しい気分になった。
「琢磨、上手。」
「うん。まぐれかもだけどね。」
「ふふっ。琢磨の、そう言うとこ、
好き。」
「なぁに、そう言うとこって。」
「ふふっ。」
「教えてよー。」
小走りに、お店に走る、彼女と僕は、
笑いながら、店内へ。
初めて入る、店内。
「コンビニと、ご飯食べるところが、
あるんだね。」
「そうだね。へぇ。でも、朝早すぎて、
ご飯の所は、開いてないね。」
「うん。残念。」
二人で、コンビニで、お茶と、
珈琲を買うと、トイレを済ませて、
車に戻った。
「ねぇ。琢磨、お腹空いてない?」
「え、うん。ちょっと空いたかも。」
「じゃーん。おにぎり。」
「わぁ。おにぎり作ってくれたの?」
「えへへ。一緒に食べようと思って。」
「ありがと。さくら。」
さくらの作ってくれた、お握りを、
口いっぱいに頬張る。
「ふふっ。」と、笑いながら、
僕を見るさくら。
ちらりと、見るさくらは、今日も、
とても、可愛くて綺麗。
さくらの、美味しい、
おにぎりで、軽くお腹を満たすと、
とても、幸せな気持ちで、車を、
発進させる。
早朝の、高速道路は、混雑もなく、
左側車線を、ゆっくりと進む。
初心者マークのお陰か、特に、
ストレスもなく、車は、海を目指した。
高速道路から、下道に入ると、海沿いの
曲がりくねった道を、道なりに、
走って行くと、ナビの手伝いもあって、
難なく、海に到着。
潮風と、砂浜。
車から降りると、海を眺めるさくら。
荷物を、トランクから下ろすと、
僕と、さくらは砂浜へと歩いた。
「わぁ。海綺麗だね。」
「うん。でも、波が少し荒いかなぁ。」
「今日は、僕の傍から離れないでね。
流されたら、大変。」
「うん。わかった。」
着替え用の、小さなテント。
敷物を運ぶと、順番に、着替えて、
海を、見つめる。
「琢磨。」
振り返ると、初めて見る、さくらの、
ビキニ。
「わぁ。凄く綺麗だね。」
「もう。琢磨のエッチ。最初に、
胸見たでしょ。」
「うん。見た。」
「ふふっ。まぁ。琢磨だもんね。」
さくらの仕草に、ちょっと、
ドキドキして。
さくらと、比較的波の緩やかな場所を、
見つけて、泳ぐと言うより、遊んだ。
海水は、冷たくて、長く浸かるには
少し、冷た過ぎる。
「さくら、ちょっと冷たいね、水。」
「うん。何か、寒い。」
五分程浸かっただけで、かなり、
体温を奪われて、砂浜で二人、
日向ぼっこ。
そんな、事を繰り返して。。。
「ねぇ。さくら。ちょっと残念だけど、
早めに切り上げようか?」
「うん。あたしも、寒いなぁって、
思った。」
一応、海に来た事を、スマホで、
写真だけとって。
少し、雲が出てきた事もあって、
海で遊ぶのは、二時間程で、
切り上げることにした。。。
そのすぐ後、ポツポツと、
雨が振りだして。
「雨。」
「ふふっ。早めに切り上げて、
良かったね。」
さくらが、可愛く笑うと、
僕も、笑顔で、「そうだね。」
って、返した。
「ねぇ。琢磨。何か食べに行こうよ。」
さくらの、一声で、車の中で二人、
スマホを見ながら、近くのご飯やさんを
探してから。
「じゃ、行こうか?」
にっこり笑うと、僕はまた車を、
走らせた。。。
ネコと僕の距離感 gonnaru @gonnaru
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