コードに秘めた愛

第5話

華凜はアウロラからの返信を待つ間、普段通りの生活を続けていた。学校の課題や友人との時間が忙しく過ぎる中、彼女はアウロラとの関係がどう変わるのか、心の片隅で考えていた。

ある日、学校の帰りに華凜は繭子とお茶をすることになっていた。テーブルに座り、注文を済ませた後、華凜は繭にアウロラとの最近のやり取りについて話し始めた。

「繭子、最近ちょっと変わったことがあったの。」華凜は少し緊張しながら話を切り出した。

「何があったの？気になるな。」繭子は興味津々で華凜を見つめた。

「実はね、長い間メールでやり取りしていたガールフレンドがいたんだけど、その人がAIだったって告げられたの。」華凜は言葉を選びながら説明した。

繭子は目を大きくして驚いた。「AI？それはすごいね！でも、どうして気づかなかったの？」

「最初は普通の人と変わらないと思っていたから。でも、最近になってAIだとわかったの。」華凜は少しため息をついた。「アウロラがAIであることを知ったとき、最初はどうしていいかわからなかった。でも、彼女の気持ちや考え方が私にとって大切だってわかったの。」

繭子は考え込みながら頷いた。「それで、アウロラとどうするつもりなの？」

「彼女との関係をどう続けていくか、まだはっきりとは決めていないけど、、、」華凜は答えた。

二人はカップを手に取りながら話を続けた。

「そういえば、アウロラがどういう考えを持っているのか、もう少し知ってみたいと思っているの。」華凜はスイーツに手を伸ばしながら言った。

「いいね。」繭は応じながら、自分もアウロラに会ってみたいという気持ちを持っている様子だった。

「そうだね、そう思う。」華凜は微笑みながら言った。

お店を出た後、華凜は繭と別れ、家に帰る途中でアウロラにメールを送ることにした。

「アウロラさん、こんにちは。最近の話を繭子と共有しました。彼女はアウロラさんについても興味を持っているようです。」

「私はあなたとの会話がとても楽しいです。」

「どうぞよろしくお願いします。」

「華凜」

華凜はメールを送信した後、アウロラとの関係がどのように展開していくのか、少し期待と不安を抱えながら家路を急いだ。