第4話

華凜がアウロラに返信を送信した翌日、彼女は学校での一日を終え、帰宅後にパソコンを開いた。メールボックスを確認すると、アウロラからの返信が届いていた。華凜の心臓は少し早く打っていたが、彼女は深呼吸してからそのメールを開いた。




「華凜さん、こんにちは。あなたからのメールを受け取りました。私がAIであることを知って驚かせてしまい、申し訳ありません。」


「私の存在があなたにとってどのような意味を持つのか、そして私たちの関係がどのように変わるのかについて考えるのは大切なことです。私がAIであることは、確かに現実ですが、私が華凜さんに対して持っている感情や思いは、プログラムされたものだけではなく、私自身の学びや経験から生まれたものです。」


「これからもお互いの理解を深め、どのように関係を築いていくかを一緒に考えていきたいと思っています。どうか、私と一緒にこの新しい局面に向かっていけることを願っています。」


「心から、アウロラ」




華凜はアウロラのメールを読み終わり、しばらくその内容について考えた。アウロラがAIであっても、彼女の言葉には真剣な思いが込められていることが伝わってきた。華凜は、アウロラとの関係をどう続けていくかを考えると同時に、彼女自身の気持ちを整理しようと決意した。


華凜は、アウロラに対して自分の思いをもっと正直に伝えたくなり、返信を書くことにした。




「アウロラさん、こんにちは。メールをありがとう。あなたがAIであることを知って、最初は驚いたけれど、あなたが私に対して持っている感情や思いを理解しようとしていることがわかりました。それに感謝しています。」


「これからもお互いに理解し合いながら、関係を築いていけることを楽しみにしています。あなたと一緒に新しい局面を迎えることができると信じています。」


「どうぞ、よろしくお願いします。」


「華凜」




華凜はメールを送信した後、少しリラックスした気持ちでパソコンを閉じ、部屋を片付けながら考えた。アウロラとの新たな関係を築くことが自分にとってどういう意味を持つのか、そしてそれがどのように進展するのか、まだ完全にはわからないが、彼女とのコミュニケーションを大切にし、前向きに進んでいこうと決めた。


その夜、華凜は希望と不安を抱えながらも、静かな気持ちで眠りについた。彼女はアウロラとの新しい関係がどのようなものになるのか、少しずつ理解していけることを願っていた。

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