最後の一行が、なぜか切ないです。
ホラーなのに幻想的で、もの悲しい。

子供のころ何故か怖かったもの、繰り返し見る夢……不思議な世界に引きこまれそうな一篇。
タイトルの意味を知っている方もそうでない方も、背筋が涼しくなること間違いなし！

　子供の頃だけ見る、ある種独特の悪夢。
　オレンジ色の灯りは、彼女にどんな悪夢を見せるのでしょうか。

　悪夢につかまらないよう、祈ってあげてください。

つよい不安の下では繰り返し同じ夢を見たり、明晰夢を見たりします
このような現象は実際に起きるようなので、この怪談は、まさしく体験談なのでしょう

ナメラスジとは「人ならざるものが通る道」と聞きます
そんなものにアクセスしていたというなら、怖ろしいことです
そんなものがあるということが

子どもの頃に見たこわい夢は、今でもリアルに思い出します。

そして時々思うのです。

果たして本当に夢だったのか……と。

そんな不安な手触りが、このお話の中には眠っていました。

作者様は、子供の頃『ある条件下』でいつも同じ不思議な夢を見ていたそうです。
その夢、お話を聞いただけでもゾッとしてしまう世界観で。
そういう鮮烈な夢って、いつまでも印象に残るんですよね。
「何故その条件でその夢を見るのか」
それはきっと、今でも作者様にすら分からないのだと思います。

『ナメラスジ』という不思議なタイトルにも惹かれました。
私の読解力ではこの言葉の意味は未だに分からないのですが、その不思議な夢とタイトルが相まって独特の怖い世界を生み出しています。

でも、怖そうで怖くない。何故なら作者様はその対処法を発見したから。

この不思議な現象の詳細を知りたい方は、是非本編をお読み下さい！！