インフルエンザなのに異世界召喚された

王様「よくぞおいでくださった! 異世界より現れし勇者よ!」


勇者「ウェッホゲホゲホ!」


王様「ゆ、勇者? 大丈夫か?」


勇者「だいっゴホゴホ! じょうぶじゃゲホゴホ! なゲホゲホゲホ!」


王様「なんという熱じゃ! 早く寝台へ!」


勇者「」ゲホゴホ



 ▼▼▼



神官「勇者様、大丈夫ですか?」


勇者「」ゲホゴホ


神官「これでは自己紹介もままなりませんね……でももう大丈夫。今楽にして差し上げますから。【回復魔法】!」パァァ


勇者「」ゲホゴホ


神官「あ、あら? 【解毒魔法】!」パァァ


勇者「」ゲホゴホ


神官「効かない……この世界の病原体じゃないからかしら……?」


勇者「」ゲホゴホ


神官「……対症療法を行うほかありませんね。はーい勇者様、お身体お拭き致しますね〜」


勇者「ヤ、ヤメ……」ゴホゴホ



 〜翌日〜



魔法使い「失礼するわ!」バーン!


僧侶「ど、ドアは、もっと静かに……」


魔法使い「そんな細かいこと気にしない気にしない! それより、あんたが勇者!?」


勇者「」ゲホゴホ


魔法使い「ふぅん? これが異世界の病? 王都一の神官様にまで伝染うつしてくれちゃって。同責任とってくれんのよ?」


勇者「ゴ、ゴメ」ゴホゴホ


魔法使い「謝罪はいらないわ。さっさと直して一緒に魔王討伐の旅に出てくれさえすればそれでいいの。それまであたし達、ずっと無給の待機状態なんだから」


勇者「イマムリ」ゲホゴホ


魔法使い「だから治せるって言う子連れてきてあげたのよ。ほら僧侶。さっさとしちゃって」


僧侶「ひ、人には見せれない秘術だから、そ、そそ、外出てて……」


魔法使い「はいはい。なんかあったら大声だして呼ぶのよ〜?」バタン


勇者「」ゲホゴホ


僧侶「つ、つらそう……今、なな、治しますから……うぅ……」


勇者「」ゲホゴホ


僧侶「……………………えい」


 チュッ


勇者「……? イ、イマノハ」


僧侶「け、敬虔なる神の信徒がしょ、生涯一度だけ、は、はは伴侶に授ける事ができる祝福です……これで、この世のあらゆる病、呪いを無効化できます」


勇者「伴侶って……それ、すごく大事なものじゃ」


僧侶「い、いいいいんです。身寄りのない私の身を捧げることで勇者様を救うことができるなら――」


勇者「ブエーックショイ!」


僧侶「……あれ?」


勇者「エックシ! エックシ!」


僧侶「……もしかして、こ、この世のあらゆる病に、い、異世界の病は含まれない……?」


勇者「ブエックショイ! ゲホゴホ!」


僧侶「…………」



 〜翌日〜



勇者「エックシ! ゲホゴホ」


僧侶「コホコホ」


魔法使い「病人が増えてる!?」






_____


☆あとがき☆


 面白くなれたかな?

 なれてないかな?

 うーん撤退!!

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