ナンノタメノユウシャ

ハピネスある

『勇者』

『勇者』。絶対的正義、勇敢、そんな風に称される、いわばヒーロー。

『魔王』。そんな勇者と対となる、絶対的な悪。


正義が悪を討ち滅ぼす、そんな時が、いつしかくる。


それは、とある冬の日。


今日はめでたい日だ、なんせ、『勇者』が『魔王』を打倒したのだから。

それにしても、勇者の顔は曇りがかっているような暗さだった。祝杯でも挙げるべき今日という日には、とても似つかわしくない。


「魔術師は…死にました。魔王の拳があたり、頭がいとも簡単に吹き飛んで」

王の間に、謁見した勇者が何を語りだすと思えば、ただただ虚ろにそんな言葉を零した。


「勇敢な戦士も、その様子を見て怖気づいてしまいました。…そんな様子でしたから、魔物に囲われてしまい、彼は食い千切られました」

勇者の頭に浮かぶのは、異様な昆虫型の魔物に囲われ、何も抵抗できず、ゆっくりと肉を食い千切られる戦士の姿。

悲惨だった。虫に食われるたび、赤子のように絶叫して、助けて、ごめんなさい、ばかり口走っていた。


それを僕は、ただただ見つめることしかできなかった。

僕も、人間なのだ。


「僧侶も、人型の魔物に捕まり、凌辱された挙げ句、衰弱死した彼女の死体を、道中で見ました」

僧侶は、城に入ってすぐ、捕まってしまった。必死に追いかけたが、魔王城は予想よりも複雑で、すぐに見失ってしまったのだ。


結局、僧侶の姿を再び見ることとなったのは、小一時間経ってのことだった。

金具で手足を縛り付けられ、衣服も酷く破られていた。

もう、息の根なんてなかった。おそらく、毒に侵されたのだろう。


嘔吐した。何度も何度も、魔術師も吐いて、戦士は恐怖に顔を歪ませながら、蒼白に染めていた。明らかに、ここで僕らは怖気づいていた。


「ま、まて」

王は焦った。

「それは本当か」

疑わしかった。勇者の仲間達は、王国でも随一の実力の持ち主だったからだ。

「ええ、本当ですよ」

「勇者である、僕しか残りませんでした。僕は…、僕は、」

名残惜しい演技でもしてるように、勇者は声を震わせ、俯いた。


「勇者の加護だとかは、勇者一人しか守れない、勇者の血は、勇者一人の力しか引き出せない。……弱かったんですよ。結局、あの人たちは…」

残念がる様子も見せず、勇者は淡々といった。


「勇者を持て囃して、勇者と行動を共にして…、それだけで、何者かになったような気分になれる。結局は、あの人らは、馬鹿だったんです、僕になんか、ついていくから悪かったんです」


「貴様、彼ら彼女らを馬鹿にしているのか?」

王は勇者の様子を叱責するように、威厳を見せた。


「…僕は苦労せず強いんですよ、血統のお陰で。ですが、あの人たちはとてつもない苦労をしても、才能に恵まれた僕よりずっと弱い。それなのに、彼らは自分の鍛錬とか、苦労を疑うことなく、僕と対等の存在だと思ってるんです。それで、所詮は対等なフリだということに気づかず、戦って、死んで。馬鹿と言わずして、何といえるんですか」


「…き、貴様、勇者!どうしてしまったのだ!」

勇者の様子は、明らかにおかしかった。

王が思い出すのは、彼がまだ生き生きとした少年だった頃のこと。

魔王を討伐する勇者の子として、彼が旅立つ前、王の間に顔を見せた。

その時は、血色もよく、笑顔が素晴らしい子だったことを憶えている。

その記憶の中の彼と現在の彼が重なって、輪郭とか顔のパーツだとかは似つかわしいところがあるものの、今や、その面影もないな、と思わず呆れてしまった。


「『魔王』は、人間と魔物の共存だとか、そういう綺麗事を語っていました。まぁ、戦士はそんなこと、夢物語だと聞き入れることもせず、魔王に刃を向けましたけど。戦士は、魔物に人一倍の恨みだとかを、煮えたぎらせてるような人でしたから、その行動もしょうがないのでしょう。でも僕は、『魔王』のその言葉に、心を揺らがせられました」

「確かに、共存だとか、そういうのの方がいいじゃないですか。平和で。僕だって、互いが血を流しあう現状を、素敵だなんて思っちゃいません」


「勇者の誇りを捨てたか!魔王を殺す、それこそ勇者が全うするべき使命ではないのか!」

王は面と向かって勇者につばを吐いた。するとどうだろう、勇者が再び顔を上げた。その時、彼の顔の曇りが、晴れたような感覚に陥った。

そして、王は、再度認識させられた。酷く窶れた勇者を。


「だって、馬鹿みたいじゃないですか。争いごとで命を落とすとか、意味分かんないですもん、あるべき運命じゃないですよ。僕は幸せに生きて、寿命を迎えて死にたいですよ」

「今に考えて思います。あの時、『魔王』の話を聞いていれば、仲間たちは死にゆくことはなかったんじゃないかって、…両者とも、平和という綺麗事の空想を描いているのです」

「魔王の言葉を聞いた僕は、剣を握る力が緩まりました。臆病ですから、僕は。魔王の綺麗事に逃げたいですよ。勇者は魔王に立ち向かう勇敢な者だとか、そういうこと言わないで下さいよ、辛いですよ。なんで、人々は魔王を倒したら現状がどうにかなると思ってるんです。絶対的統治者を失った魔物が、何を仕出かすかわかったものじゃないのに」


「そういうことを思ってしまう僕は、勇者として不出来です」


「…。」

王は何も言えなかった。彼の気持ちなんざ、知ったこっちゃないから。


「僕は魔王を倒した後、賢者と呼ばれる人を訪ねました。噂を聞きつけたんです、時を巻き戻せる人がいる、って」

「一縷の望みにすがりました。まぁ、結局は金を取られるだけ取られて、賢者は姿をくらませましたが」

「もう、そんなことどうでもいいです。…強いて言えば、嫌いです。そうやって、人情に漬け込んで、金を巻き上げて。嫌です」


「…そうか」

何とか、言えたのはこの三文字だけだった。


「辛いだとか、わかんないんでしょ。さっきまで息巻いていた仲間たちが、簡単に死んで、あの人たちと旅する時間は、決して短くはなかったんですよ。あの人たちの事は確かに馬鹿だから嫌いです、ですがそれ以前に、一緒に旅路を歩いた仲間なんですよ」

「さっきまで、言葉を交わしていたはずの仲間が、もう二度と言葉を交わすことができなくなって、いいですよ、冗談だとでもいって欲しかった」

「怖いんですよ。仲間たちを守りきれなかった責任が重くのしかかるのが。だって、あの人たちだって、大人ですよ、身を守れるほどの実力持ってんでしょ、だから魔王所まできたんだろ。なんで死ぬんだよ。んで、お前らが死んだ責任は守りきれなかった僕にあるって、…勇者の力を過信する誰かが責める気がするんです。最初から、仲間なんて要らなかったんですよ、だって、現に僕一人で魔王を討伐できたんですし」


「もう、はっきりいうと、結局あの人たちはただのお喋り相手だったんだなって。一人で旅するのが寂しいからって、付添人連れてるのと変わらないですよ、最終局面で足掻くこともできず、簡単に死んでしまうんですから」


「もっと、講談師とか連れてれば、よかったと思います。あの人らの下らない身の丈話じゃなくて、聞き入ってしまうような話をしてくれそうじゃないですか。それに、戦闘能力がないから、魔王城にまずまず入れさせようとは思わないじゃないですか。死なないじゃないですか。僕はそれだけで幸せですよ」


「誰も争い事で死なない世界を願っているのに、争い事をする為に旅に出るって、本当に馬鹿ですよね、いや、馬鹿なのはこんな僕を勇者と認める民衆かもしれません」


「ここにきて、民を馬鹿にするか!勇者!」


「いえいえ。でも言い過ぎましたね」

勇者が不敵な笑みを浮かべる、どうにも気味が悪かった。


「そういえば、話変わりますけど、魔術師さんと戦士さんって、恋人同士だったんですよ。知ってました?魔王を倒しに行こうっていう旅なのに、あの人らにとっては出会いの場だったのかもしれませんね」


「そんなこと、あり得るわけがないだろう!何より、戦士には嫁入り予定の娘が…」

戦士には、それはもう可愛らしい娘と結婚する予定があるのだ。

勇者と共に旅路を歩くということで、正式な手続きは引き伸ばしにされていたが。

それに、彼は簡単に裏切るような者ではない、だからこそ、勇者の側に居れるのだ。


「あ、そうだったんですね。人間の欲って、やっぱり醜いですよ」

「もう、あの人らいないんで言っちゃいますけど、ウザかったんですよね。やっぱり仲間ですから、同じ宿に泊まるんですよ。それで、夜に聞こえるんですよね、あの人たちがおっぱじめて、うるさいんです、ウザいです、嫌です、聞きたくもない声を毎晩毎晩、頭がおかしくなります」


「んで、本当にヤバいのが、戦士が僧侶に手を出し始めるんです。それで、なんか僧侶さんも受け入れてるんですよ。もう、本当にイカれてるんですか」

「あの時点で、もう人間関係は破綻してるんですよ。それも、僕が関与してないところで」

一間を置くこともなく、

「それで、関わってないのに、それを指導するのは僕なんですよ。嫌です。

さっきもいった気がしますけど、あの人たちって大人なんですか?

あの、僕はガキの子守やってんじゃないですよ。仲裁に入ろうとしても、きーきーぎゃーぎゃー…、挙げ句に果てには、宿の備品を投げつけあうわ…。だから、アンタらは子どもなんですか。うざったいし、もう嫌いです」

全てを吐き出すように、勇者は言いのけた。


「…僧侶さんはマトモな人だと思ってたんですけどね。結局はイケメンの金持ちに靡いて、盲目的になってしまうような人だったんですよ。まぁ、確かに僕も女に生まれて、彼女と同じ立場に立てば、靡いてしまうでしょうね、こればかりは、しょうがないのかもしれません」

「ここだけの話、僕は僧侶さんに惚れていましたよ。馬鹿みたいですよね、でも僕も男なんですよ。綺麗な女性と結ばれたいと考えるのは、しょうがないです。

でも、この事件があって、僕は考えを改めることができましたね」


「そんなゴタゴタが起きたせいで、次の日から大きな亀裂が入りました。もうとんでもなく面倒くさいですよ。だって、仲直りをさせなきゃいけないんですから。

魔物との戦闘に人間関係の亀裂が入り込んできたら溜まったんじゃないですからね、んで、僕は亀裂を塞ぐために尽力しましたよ。まぁ、結果は駄目でしたが。

あの人たち、ごめんすらも言えないんですね、プライドが高いというか。

やっぱり、無駄な力があると、調子に乗ってしまうんですかね?」


「というか、人目を気にしてほしいですよね。あの人たちには。勇者の仲間だからって何でもしていいって思ってるんですよ、どんだけ我儘なんですかあの人たち。

会計の時、騒ぎ立てて値引きしてもらってるんですよ、特に戦士と魔術師。俺は勇者の仲間だぞ、名誉あるお人だぞ、大義名分を掲げる我らに高額を押し付けるのか、ってばかりに。

それで、店側も面倒くさくなって値引きするんです。その結果、あの人たちは更に調子に乗る…、悪循環、ってやつですよ」

「んで、僕がどんだけ言い聞かせえようとも、あの人たちは僕に、図に乗るなとか暴言吐いて、まるで響いてないんですね。終わりですよ、人として。

坊っちゃんとかお嬢様方は、あんなもんなんですか。信じたくないですね」


「どうして、勇者様はそれほどまでに心を廃らせてしまったのです?」

王女は、勇者を心配する口調だった。


「そうですね、僕は今回の旅で10人くらい、殺しました」


「なっ!」

王が過敏に反応した。

「勇者ともあろう者が、人殺しだと!?」

有り得ない、有り得て言い訳がない。善行を積む勇者に、そんなこと。


「おっと、勘違いしないでください。あちらが望んてきたんです。人思いに、って。

あの人たち、魔物の毒をもろに食らって、瀕死だったんです、それはもう、髪は全部抜けて、皮膚が剥けて、顔も原型がわからないほど歪んで、支離滅裂なこと口走って。だって、殺すしかないじゃないですか。可哀想ですから。

少なくとも、僕はこの善行だと信じてますよ」

「後は、薬の副作用でボロボロの人とかですかね。『息吹き草』って知ってます?勿論、ご存知ですよね。だってこの国じゃ、輸入禁止、栽培禁止、使用禁止、全て禁止されるようなものですから。

あれって、凄いんですね。瀕死の人も、たちまち起き上がれるほど回復するんです。でも、あれって、一時の息吹きなんですよ。作用する時間も短く、それに息吹き草に含まれる特殊な魔力は、長期的もしくは短期間で使用すると体内を汚染して、幻覚作用、内蔵破壊を引き起こして結果的に…、って話を聞きました」

「でも、使わざる終えない人もいるんです。不治の病を患った人にとって、『息吹き草』は唯一の薬なんですよ。確かに、副作用は酷いものですが、それに目を瞑らざる終えないなんて、とても悲しいですよね。

彼の願いは、延命を終わりにすること、でした」

「彼は、副作用より死が、怖かっただけ。それが、彼の最後に出した結論です。

可哀想だから、殺しました」

勇者は、淡々と人を殺していったような口ぶりだった。


「その他にも、魔物に下半身を食い千切られた人とか、僧侶みたいに、魔物に凌辱されて精神を壊した人とか、沢山見てきて、沢山殺しました。

躊躇いとか、そういうのをいっぱいしました。殺すたび、生々しい感覚に何度も嘔吐をしました。もう、嫌ですよ」

「可哀想なのは、どっちなんでしょうね。まぁ、僕はお偉い勇者様ですから、自分を可哀想だとはとてもじゃないけど口には出せません」


「おい…本当に、どうしてしまわれたのだ…」

王は既に、気が滅入っていた。


「…いっちゃいますけど、勇者は正義の象徴とか、変にイメージで塗り固めるの気持ち悪いですよ。僕は魔王の方がよっぽど正義に見えますよ。

正義ってなんですか悪を討つこと?いや、平和の為の行い?…後者だとすると、魔王は正義ですね。だって、平和の為に人と話しあおうとしてんだから。魔王が配下をけしかけてきました?んなことなかった。それが証拠ですよ、魔王は平和を望んでいたんですね」

「どうにも民衆は馬鹿です。だって民衆は、前者の方に寄ってんですよ。いや、指導者や統率者が前者に寄ってるから、国民もそういう思想を植え付けられてるんですね。じゃあ、指導者や統率者が馬鹿です」


「貴様!私の事を馬鹿にしおるか!」

王は憤慨した。勇者であろうとも、自らの考え方を害すような行為を、決して許したくはないのだ。


「すみませんね、今のは冗談程度に受け取って下さい。異端審問にかけられるのは御免ですから」

勇者は再び俯いた。そして、しばらくの沈黙が場を支配した。


何かを思い出すように、勇者は口を開く。

「そういえば、こっちも平和を望んでいたんですよね。平和の為に、武力でねじ伏せるって、よくよく考えたら凄いですね、矛盾ですよ。

平和って争い事がないこと言うんじゃないですか。なんですか、平和の為に争い事起こすって、なんか、バカバカしくなってきますね」

まぁ、絶対的暴君とか、言葉の通じない奴とかならギリ通用するかもしれませんが、今回ばかりは相手が悪かったですね、平和主義者を平和を願う者が争い事でねじ伏せるって、やっぱり凄いですよ。まるで何が起こっているのか」

「結局人間のエゴだったんですか?」

「魔王って、悪だったんですか?」

「…」

王は、何も言えなかった。確かに『魔王は絶対的な悪』だ。それだけが、純然と眼前で主張する。疑ったこともない、それが当たり前だから。

じゃあ、なぜ、それが当たり前なのだ。魔王が悪という証拠は?

魔物が人を襲うから。その統率者は悪だ。

じゃあ、人間も魔物に襲いかかる。その統率者は悪なのか?

そんなの、成立しない。だって魔物を殺す理由など、いくらでもあるからだ。

奴らは意味もなく、人を襲い、殺す。だから、悪なのだ。

私は、そんな悪をこの世界から抹殺する、そう、平和を願って―――。


「もう、嫌です。とっとと報奨金下さい。英雄の凱旋ですよ、栄誉あるお言葉とかいいんで。報酬を支払って下さい、死んだ仲間の分のも下さい、墓を建てます」

勇者が遮るように、金を要求する。


「…貴様の言動は、理解が及ばぬ。しかし、貴様には魔王を討伐したという功績がある、報奨金を渡さないのは、礼儀を欠く行為になってしまうだろう。

もってこい。」

王は側近の私兵に命令した、しばらくして、金貨で満たされた袋を抱えて王の間に再び姿を現した。


「その袋には、一生遊んで暮らせるほどの金が入っている、受け取れ」

側近は勇者の前に跪き、丁寧に勇者に報奨金を渡した。残念なことに、勇者は乱暴に袋を受け取ったが。


「もう、勇者なんてやってられないですよ、良かったと思えるのは、こんな場で馬鹿だなんだと言っても許させれる、免罪符的に作用するところですかね」

お望み通り多額の報奨金を分け与えてやったのに、その言い草か、と王は顔をしかめた。


「…醜くくなったな、貴様も」

そのまま、思わず呟いてしまった。


「…そうですか。自分では気付けないものですね、まぁ、可哀想な勇者に同情してくれる分にはいいですよ、同情するならもっと金をくれ、ですが。

ああ、あと、僕は表舞台に出ることはないでしょうね」

勇者は、ぐったりとした様子で、王の間を出ていった。


「…まて、誇り高き勇者が、その功績を民に示さず、隠居する気か」

王は最後に、勇者を引き止めた。彼のやってのけた功績は、人々に認められるべきことだと考えたからだ。

「…いえ、また、旅に出ます」


「は…?何を言う、お前は魔王討伐の旅で、全てを見てきたはずだ。それでもなお、再び旅路につくというのか?それは、名声のためか?」

「…、もう一回、会いたい奴がいるんです」

「…誰なのだ、一体…、貴様、勇者よ、何をする気なのだ」

「…。」

「待たぬか!私の質問に…!

はぁ…」

勇者は何も言わずに、王の間を出ていった。


「…彼は…、私が、悪いのだろうか?」

王の視界は眩んだ。前へ落ちる頭に手を添え、短く吐いた息とともに、閉まる扉を見た。



勇者は、馬車に揺られて王国を後にした。

そう、これも全て、奴に再び会うため。


「『魔王』。なぁ、生きてるんだろ―――、もう、嫌だ、こんな世界」


勇者は、体を丸めた。

それでも、この世界の冬の寒さは、酷く体を蝕むようだった。




ーーーー後書きーーーー


どうも。こんにちは。こんばんは。

この作品は、ここで終わりです。続きを書くかは…。

書かない90%、書く10%くらいですかね。

残念ながら、この先の物語は皆さんのご想像に任せる、ということで。


最後に、作者の処女作かつ、7000字程度の拙い短編を読んでいただき、本当にありがとうございました。読んでくれた全ての読者に感謝。


それでは。改めて、ありがとうございました。


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