エピローグ 少女とさよなら(ミンミンゼミ)

//SE ミンミンゼミの音

//SE 歩く音

//SE 歩く音、停止

//SE バスが来て、止まる音

//SE バスの駆動音

//SE 遠くから人が走って近づいてくる音


「おーい、おーい! 待ってくれよー!」


「はぁ、はぁ。間に合った……出発は、まだ時間あるよな? ……ちょっとだけ。そっか、ならよかった」


「えっと……見送りに来たぜ。まあ、今更話すことも、あんまない気がするけどさ」


「……あたしはこの二日間、楽しかったぜ。にーちゃんも、楽しかったか?」


(お兄さん、肯定)


「そっか。にーちゃんも楽しかったなら、よかった」


「それならさ、あたしたち、もう友達だよな。一緒にあんだけ遊んだんだし」


「……改めて言うのも、照れるけどさ。ちゃんと大事なことは言っとかないとって思ったんだ」


「それににーちゃんのおかげであたし、まだ子供でいられそうだーって自信出てきたし。やっぱりこうして外で遊ぶの、楽しいなって改めて思えたぜ」


「まあ、一緒に遊んでくれたにーちゃんは帰っちゃうけどさ、最近遊んでくれねー友達も、改めて誘ってみるよ」


「だからにーちゃんも、元気でやれよ。というか帰っても、あんまし無理すんなよ」


「それこそ、また疲れきって旅行に出かける、なんてことはしないようにな」


「……そろそろ、時間みたいだな」


//SE バスに乗る音


「じゃ、にーちゃん……またな!」


//SE バスの扉が閉まる音

//SE バスが発車する音

//SE ミンミンゼミの音、フェードアウト






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ここまで読んでいただきありがとうございます。


これにて物語は終了となります。




本作は『第3回「G'sこえけん音声化短編コンテスト』ASMR部門に参加中です。

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離島の少女とふたり遊び ~ひと夏の癒しの時間~ 大宮コウ @hane007

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