少し怖くて、夢に出るホラー。


 強い日射しの真夏の日。

 一匹のヘビが、トマトに食いついたままにっちもさっちもいかなくなった。

 男は何をするでもなく、暇になったら部屋から様子を見てみるのだが……



 実際に見たことがないのに、シーンの連想が出来てしまう一作。

「山椒魚」のような面白みすらあるはずなのに、どこか不気味。
「そうなりそう」というリアリティを的確に突いてくる。
 トラウマになる描写はないものの、仕草や光景が印象に残ってしまう。

 ヘビの「土産」も含め、夢に出てきそう。