彼女が積極的になって……
「はぁ……はぁ……」
(やってしまった……)
俺が呆然としていると、夏希が妖艶な笑みを浮かべて言った。
「ふふっ……いっぱい出たわね」
(うっ!)
恥ずかしくて何も言えずに俯いていると……突然、彼女が俺の性器に顔を近づけてきた。何をするつもりなのかと思っているうちに、いきなり口に咥えられてしまったため驚いて声を上げてしまったが――彼女は気にする様子もなく舌を這わせてきたため、すぐに快感へと変わっていった。
そしてついに我慢できなくなった俺は……再び彼女の口の中に出してしまった。
「はぁ……はぁ……」
俺が肩で息をしている間も夏希は俺の性器を離そうとしなかった。そのため、出した後もずっと舐められ続けた結果……ようやく解放された時にはすっかり力が抜けてしまっていた。
しかし、これで終わりではなかったようで……今度は自分の服を脱ぎ始める彼女を見て嫌な予感を覚えた俺は、慌てて止めようとしたものの間に合わず――結局最後まで致してしまったのだった。
「はぁ……はぁ……」
(もう無理……)
俺がぐったりとしていると、夏希は満足げに微笑んでから言った。
「ふふっ……隼人ったら本当に可愛いわね」
そう言うと夏希は俺の頭を優しく撫でてくれる。その心地良さに身を委ねていると次第に眠くなってきたため、そのまま眠りについたのだった――。
目が覚めると既に夕方になっていたが、不思議と疲れが取れている気がした。すると、タイミングよく夏希がやって来た。
「あら、起きたのね」
そう言う彼女を見ると、何故かエプロン姿になっていたので不思議に思って尋ねると、返ってきた答えは意外なものだった。なんでも料理を作っている最中で匂いに誘われて起きたらしい。そして……完成した料理を見せてくれたのだが――見た目はとても美味しそうだったものの味までは分からないため不安だったが、意を決して一口食べることにした。
すると――口の中に広がった味は絶品でとても美味しかったため思わず感動してしまったほどだった。そんな俺を見て夏希は嬉しそうに微笑んでいた。そしてその後も食事を楽しんだ後、改めて礼を言った後で片付けを手伝っていると、突然声をかけられた。
「ねえ、隼人」
「ん? どうした?」
俺が聞き返すと、彼女は少し躊躇うような様子を見せた後で言った。
「その……またしてくれるかしら?」
(え……?)
一瞬戸惑ったものの、すぐにその意味を理解することができたため頷くと、彼女は嬉しそうな表情を浮かべていたのだった。
それから数日後のこと――俺はある悩みを抱えていた。というのも……最近、夏希が妙に積極的になっている気がするのだ。例えば一緒にテレビを見ている時など、肩や膝などに身体を寄せてくるようになったし、料理を作ってくれる時もやたらとスキンシップをしてくるようになってしまった。最初は気のせいだと思っていたのだが、さすがにここまでくると意識せざるを得なくなってしまっていた。
「なあ……夏希?」
俺が呼びかけると、彼女はキョトンとした顔で見つめてきたため、思わず見惚れてしまったものの、慌てて目を逸らしつつ言った。
「その……ちょっとくっつきすぎじゃないか?」
すると、彼女は少し考える素振りを見せた後で言った。
「そうかしら?」
(え……?)
予想外の反応に戸惑っているうちに、今度は腕を組んできたためますます困惑してしまう。しかもそれだけではなく、今度は抱きついてくるような体勢になってしまったため、心臓が激しく鼓動し始めたのを感じた俺は、慌てて離れようとしたものの……その前に彼女に抱きつかれてしまったため逃げることができなかった。そのため仕方なくされるがままになっていると、やがて満足したのか解放された後で夏希が言った。
「ふふっ……隼人ったら緊張してるのね」
からかうように言ってくる彼女に反論しようとしたが、その前に再び腕を絡められてしまったため何も言えなくなってしまった俺は……そのまま彼女のペースに乗せられてしまい、結局最後までしてしまったのだった――。
3日後――夏希たちが学校に行ってしまい、家で一人でテレビを見ていると……玄関のチャイムが家の中に鳴り響いた。
玄関に向かい、扉を開けると――ボロボロの姿になった茜がいた。
「どうしたんだ!?」
「少し……怪我をした……だけ……よ……」
茜はその場で倒れてしまったのだった――。
魔法少女アニメの悪役に転移したけど、敵対関係の魔法少女に恋をして付き合ってしまった 髙橋リン @rin0419
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔法少女アニメの悪役に転移したけど、敵対関係の魔法少女に恋をして付き合ってしまったの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます