永遠ではない者たちへ

あなたは考えたことがあるでしょうか。

もし明日疫病が流行って、人と会うことすら叶わなくなったら。
もし明日戦争が起こり、空をミサイルが飛び去る滞空音が響いていたら。
そして、もし明日世界が終わってしまうとしたら。

その時傍にいたいと思う人は誰だろうと、考えたことはありますか?

友達や恋人、あるいは家族。最後くらい一人でいてもいいかもしれません。

この物語は、そんな儚くも厭世的なこの世の終わりを綴った、ひとつの家族の物語です。
非日常は突然に、日常のフリして紛れ込む。それに気付いた時、人は本当の意味で終わりを知るのでしょう。

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今終末