永遠ではない者たちへ
- ★★★ Excellent!!!
あなたは考えたことがあるでしょうか。
もし明日疫病が流行って、人と会うことすら叶わなくなったら。
もし明日戦争が起こり、空をミサイルが飛び去る滞空音が響いていたら。
そして、もし明日世界が終わってしまうとしたら。
その時傍にいたいと思う人は誰だろうと、考えたことはありますか?
友達や恋人、あるいは家族。最後くらい一人でいてもいいかもしれません。
この物語は、そんな儚くも厭世的なこの世の終わりを綴った、ひとつの家族の物語です。
非日常は突然に、日常のフリして紛れ込む。それに気付いた時、人は本当の意味で終わりを知るのでしょう。