ふつふつと爆ぜる餡子のやけど痕母の腕には有りや無しやと

ふつふつと はぜるあんこの やけどあと ははのうでには ありやなしやと


 久しぶりに短歌を詠んでみましたよ。

 子どもの頃、あんこが苦手でした(今は大好き)。当時は母が手作りしてくれていましたが、鍋いっぱいのあんこは正直なところ迷惑でした。

 大人になってから、母の真似をしてあんこを豆から作ったことがあります。水分が抜けた餡を練っていると、時折ふつっと飛ぶことがあって、それが手や腕に付くと熱いのなんのって、すぐに真っ赤にやけどします。油のやけどに似てるかもしれません。

 母もこんな思いしてあんこを練っていたのかな、それとも不器用な私と違ってやけどなんかしなかったかな、と若かりし頃の母を思ったあんこ作りでした。

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第2回 みんなでバーチャル吟行(≧∇≦)/ いとうみこと @Ito-Mikoto

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