女子中学生に『優しさ』とは何かを諭される、優しい男子高校生のお話。

読んでいて、中学生がこんな事を考えたり言ったりするのか、なんて考えたりしましたが、よく考えると、昨今は小学生も経験者が増えているのだとか。

時代の流れでしょうが、理解が追いつきません。

しかし、そんな現実を無視するわけにもいきません。作者は真っ向から若者の性のあり方について、親子通して考えるように、この物語を構成しております。

しかも、問題提議だけではない。ちゃんと、その先のあり方、向き合い方、考え方まで、この若い男女のカップルを通して教えてくれています。

もちろん、これを読んだからと言って、解決すると言う安直な問題ではありません。

考え方も感じ方も、人それぞれなので、様々な意見もあるでしょう。なので、この小説を通して、そんな事を考えたりする、足掛かりになれば良いのではないか、と考えます。

と、ひと言紹介とは違うレビューを書きましたが、違いませんよ? 私は、若さ故の過ちは、優しさが足りないから起こる過ちだと思っております。人を思い遣る優しさがあれば、きっと後悔のない、人間関係を築くことが出来る。そう思っております。

この物語はそんな事も教えてくれる、素敵なお話なのでございます。

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