引きこもり姫・序章

あくと

惹句

その数多の輝ける才能により、高公家こうこうけの祖父の傀儡とされるべく、家族からも他人からも引き離され、祖父の選別した家人たちに育てられている『姫』


通称『引きこもり姫』


彼女はある日、とある場所にて『なにかあたたかいもの』と触れ合ってから急激に自我に目覚め、積極的に生きていこう、と、考えるようになる

そう、『祖父じさま』の命に背いてでも


一方、とある高武家の『恥じかきっ子』と秘かに言われている童

なんせ童より上の兄弟姉妹たちは既にほぼほぼ成熟し、全員巣立って新なる世界へと邁進しているのだから

両親に訊いても『マァデキチャッタカラネ シカタナイネ』であっさり済まされるし

おまけに両親、家人からは、寝ても覚めても

『修行だ修行だ修行だ修行だ』

食事をしている時でも時には突然カチ込んできて

『修行だ修行だ修行だ修行だ』

便器に座ってふと息を抜いたら

『修行だ修行だ修行だ修行だ』

朝から昼から晩から深夜から払暁からちょっとでも気を抜いたら

『修行だ修行だ修行だ修行だ』

当然、修行が終わればこんなチンケな童なんて見た目はアタマらしいモノがくっついた肉塊と化すのだが

流石は高武家の一大勢力

どんな怪我でも治療家の金、昆、完の謎の医療師三人組の手にかかれば即効解決あっさりポン

でも三日ぐらいはかかるよ、ホントのところ


そんな姫と童なんだけど、実はそのずっとずっと昔に『宴』の園にて出逢っていたりする

童はその姫の事を忘れられず、ある会合の機会に一度彼女と逢おうと企てるのだが


 ● ● ●


…なんてね、実はこの話の本編、その童と姫との初めての遭遇の話なんだわ

『じゃあなんでこんな物語を長々延々書き続けたの』

それな、実はね、この物語はねあくとが入院中に見た夢の話

この夢を見たとき『うわ~、この物語、物凄くカクヨムに書きて~』

と思ったんだけど

この話の登場人物、童と姫以外はほとんど登場しないやん

そんなんでこの物語を続けられると思う


正直、頑張りました

頑張ってこの童と姫との出逢いの物語、書き上げました

でもな、よ~く考えてみ?

幼少期の二人が成長して童が彼女のじさまをナントカして、二人は幸せに

なんて話を完結まで持ってくのに一体何年かかると?

『精霊の守り人』も裸足で逃げ出す長さかなぁ(全く以て他人事な顔)

自慢じゃないけど私、結構なロートルなんやで

ホント自慢にゃならんけど

てなわけで惹句、終了


予告

本編の最後に夢でみたラストシーンを載せて、この『引きこもり姫・序章』は終了です

皆様最後までお付き合い下さるようよろしくお願い申し上げます


蛇足


童はこの世界では超未熟な男子。だから名前はない。成熟する《そだちきる》までに死んだら名前を付けるの無駄じゃないかってとっても『合理的』な考えに基づいている

だから童は余計に家人たちから『超過保護』に育てられてるように見えてる

普通は肉塊になったら生ごみ入れにポイ

実はここそんな超殺伐世界


対して姫はこの世界では超未熟な女子だけど公家こうけ=文官=の生まれだから

箸より重いものを持ったことすらない超箱入りお嬢様です

でもね、確かに箸より重いものは持った事はないけど、箸のようなとても武器だとは思えないものを『活用』して活路を開くぐらいの事は朝飯前です

なんせこの世界の『箱入り娘』さんだから


ところで、この世界の兵隊さんの強さですが、最上級の金級(こっちの世界の指揮官クラスに相当)なら単体でこっちの世界の全盛期のアムロ搭乗のガンダムを


指先で一つでペエイ、できちゃいます


ま、そんなとこで、おしまい

今回、これまで


あくと

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