誰にでも存在する穢れた聖地

聖地とは、自分を保護するためのアイデンティティや価値観。
当作品の主人公にとっては「小説家になれるかもしれない自分」、
本編の池田にとっては「霊などいない」という執念。
もしもその穢れた聖地を踏み荒らせば、荒魂の呪いに侵される。

この書き下ろしを読んで、本編の理解が深まりました。
呪いは成就しても自らに返る。六部殺し・因果応報・人を呪わば穴二つ。
魂も呪いも輪廻する。お話の面白さもさることながら、教訓も得られる作品ですね。


私自身も、聖地の穢れを浄化して、呪いではなく幸を掴む人生を歩めればいいな。

レビュワー

このレビューの作品

私の夢