爽やかな夏のSF

短編のストーリーの中に、SF心をくすぐる設定やワードが散りばめられていて、終始ワクワクしながら読み進めることができました。

「世界の半分をやろう」という定番のキーワードを、世界を構成する物理法則の分配へと置き換えた作者鳥辺先生のアイデアの妙が光ります。

夏らしい描写と、SFだけどもあえて語り尽くさないスタイルで、もっと続きを知りたいと思わせる爽やかな読了感のある作品でした。