第7話初配信
ついにこの日がやってきてしまった。私は今パソコンの前で緊張しながら待機している。予定の配信時間まであと20分まで迫ってきた。
パソコンの設置をしてから社長一緒に細かい設定を繰り返したり感情表現をより出せるように先輩達と一緒に演劇の練習したりした。ここで出会った先輩達は動画とはまた違い色々な個性たっぷりで驚きの連続だったか、会う先輩はみんな優しく私を迎えてくれた。
そんな日々は瞬く間に過ぎていき今日を迎えたのだ。先輩達の配信でも今日の私の配信は宣伝してもらったが本当に来てくれるかはわからない、もし来なかったら………今更考えても仕方ないか。私はやることをやっていくしかないんだから
そして、私の初配信が始まる
「こっこんばんはー今日からrideTUBEからデビューすることになった霜月ユエだよ、みんなこれから仲良くしてね」
コメント
・初見です。デビューおめでとう
・初見初コメ逃してしまった、デビューおめでとう。話を聞いて楽しみにしてたよ
・デビューおめ ユエさんの自己紹介よろー
「あっコメントありがとう。来てくれて嬉しいです。自己紹介ですね、そうですね私のことたくさん知ってもらわないとね」
・ユエちゃんのこと知りたーい
・ユエちゃんかわいいです。推しにします
・初配信オメ、自己紹介頑張って
「はい、私はこのrideTUBEの社長さんに街を彷徨っているときに拾われて、行くあてが無かった私に住む場所とか生活環境を整えてくれたんです。その際私は社長に自分のことを色々話しました。実は私はサキュバスのハーフで自立と修行の為に家から追い出されてしまって、それで働くあても無かったので社長にVチューバーとしてデビューしないかとなって今になります」
・サキュバスって草
・襲われてみたいな
・Vチューバーで生きていけるの?
「よくサキュバスって男の精力を糧にしてると言われますが、近ごろのサキュバスはそういうわけじゃなくて、なんて言えばいいかな?人を応援する気持ちって思ってるより凄いエネルギーを持っていてそれを糧にすることでサキュバスとしての糧を得ることが出来てですね、だから私もVチューバーで有名になってみんなから応援されることでたくさんエネルギーを貰えたらと」
・いくらでも応援するよー
・サキュバスの新事実発覚
・もう昔ながらのえっちーサキュバスタンいないのかよー
・裸待機していたのに無駄になった
「本当に新事実ですよね、ただ昔ながらのサキュバスもいなくなったわけじゃなくて、性欲とか好むサキュバスももちろんいるみたいですよ、どちらかというと性欲は嗜好品みたいな感じらしいです。そんなわけで私はこれからたくさんの人に愛されて応援されるよう頑張りますのでよろしくお願いします」
Vチューバーにコスプレイヤーとデビューしたけど私のことをしるのは(仮) ケンタン @kentan
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