歌を聴くほどに向日葵の姿が滲み、歌い手の意図する真の姿が見せそうで見えない迷路に迷い込みます。最後に皆さんは向日葵がなんであったと感じるでしょうか?
サンフラワーと聞くと、元気なイメージですが。ここの歌には、どこかセンチメンタルさが宿っています。向日葵も、状況によっては様々な「顔」を見せる・・・そんな七変化系の連作短歌集です。植物、装飾、捕食動物、被食動物、幻惑の壁、心象背景etc.読者お気に入りの「顔」が、きっと見つかるでしょう。