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分からなかった。読みにくい字も、長ったらしい文も、結局あなたが誰だったのかも。
手紙が濡れないように上を見る。だけど涙はどんどん溢れてきていた。袖で殴っても殴っても大粒の涙が止まることはなかった。
私とあなたのいる世界は違う。そう、きっと全く違うものなのだ。7日前に起きた地震も、アイスの新作の話だって少し噛み合ってなかった。わざわざ彼女は調べてくれていたのか。
結局、彼女は私に正解をくれなかった。将来どうすればいいか、具体的なアドバイスは何一つない。ただあなたの思いを受け止める。涙も忘れることはない。
そう思い、手紙を机の中にしまって、私は重ねて端に置いていた大学のパンフレットを徐に開いたのだった。
置き手紙 @746500
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