概要
足元の骸を忘れてはいけない
高校2年生の頃、ズル休み明けに登校した7時40分。いつも通り自習を開始した。だんだん騒がしくなってきてクラスメイトが次々着席していたことに気がついた。このとき何故か普段のように会話に混ざりに行くことが出来ず、ぼんやりと友達の顔を見ているとふと刺激が欲しくなった。いつも挨拶してくれるS君、僕と同じく自習に勤しむM君、入学当初から仲の良いT君、隣のクラスの子と雑談を楽しんでいるKさん、、、この空間は僕が居なくても回るんだなと当たり前のことに気付いた。ああ、なんかもうどうでもいいや。誰にも見向きされない。必要にされない。急な無力感に勉強を再開することが出来なくなった。自己嫌悪。同じ志望校の人は夏も追い込んでいたのだろう、今もやってる人はやってるのに僕は何をしている?不能感が劣等感を呼び起こした。ど
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