コメントの『あい』が無い
@gauurru
第1話
4月1日。新年度だのエイプリールフールだのとどこか皆んなが浮かれている日に、廃ビルに入っていく怪しい女がいた。大きなサングラスに深く被られた女優帽。「失礼します。今日からここで働きます、東亜いとです。」それだけ言うと自分のネームプレートが張られている席にさっと座った。パソコンを出し、仕事の準備をしていると、いととは対照的な体系をした女性がつかつかとヒールの音を立ててやってきた。「あなたが新入りの子ね。私は、阿部塔子、よろしく。ところであなた、働きますじゃなくて働かさせていただきますね。それで、ここのルールは、、、」ああ、ついに私の職場にも出現してしまったか。通称:おせっかい大好きお局タイプ。小さく溜息を吐くいと。「職場選びミスったな」蚊の鳴くような小さい声で言ったはずが地獄耳のお局には聞こえてたらしい。「なに、あなたそれどういうことよ!というかさっきから私の話聞いてるの?まったくこれだから最近の若い子は、、」「すみません。ここの事務所ってあとほかに何人くらいいらっしゃりますか?」見たところ机の数が二個しかないのでずっと気になっていたのだ。「え?なにいってるの。これでメンバーは全員よ。」まさかとは思ったが本当に二人だけなんて、、。さらに気分が沈むいと。「ねえ、そういえばさ、あなたどこかで見たことあるのよね。なんだったかしらねぇ。あ、そうだあなた________でしょ?」、、、はやくね?部屋の中が静まりかえり時計のカッカッカッという音が響く。いとは予想を遥かに超えたお局のリサーチ力に驚きが隠せない。最近のお局さんがここまでくるとは。「え?違いますよー。よく言われるんですよね、似てるって。」「んー、そうかしらねえ。まぁ、こんな性格悪いわけないか、、。」、、このお局さん失礼だなぁ。そんなことを話しているうちに、いとは準備を終え、ついに仕事が始まった。
コメントの『あい』が無い @gauurru
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