7月24日(日) 朝
目覚まし時計が鳴り響き目が覚めた
この日は栞奈と一緒に夏休みの宿題をやる予定だ準備をするためリビングに降りた。
「朝ごはん食べるの?」
「うん、食べるよ」
「用意するから顔洗ってきなさい」
顔を洗ってトーストをたべようとしたら今日も出掛けるの?と母さんが聞いてきたので俺は首を縦にふった
「夏休みだから遊ぶのも良いけどちゃんと宿題やってるの?」
「やってるし、今日出掛けるのも一緒に宿題をやるためだよ」
「ふ~ん、それって誰と?」
「
咄嗟に嘘をついてしまった
母さんにはまだ付き合ってる人がいることを話してないしこれ以上詮索されるのも嫌なので俺はさっさと朝食を食べ準備を済ませて家を出た。
『この電車に乗るから』
とスクショを栞奈に送ったら直ぐに了解と返信がきた
電車が来るまで余裕があったので駅前の本屋に入りうろうろしながら時間を潰していた。
暫くしてスマホを確認すると電車が来る時間まで後10分位になっていたので家にある漫画の最新刊を一冊買い本屋を出た。
駅のホームについたと同時に電車も到着した
ので電車に乗り席に座って暫くすると電車が発車した、栞奈の家の最寄り駅まで約30分でつくのでその間何もせずに外を眺めていた。
「まもなく~上野芝、上野芝です」
アナウンスが流れたので降りる準備をした
電車がホームにつき俺は下車し改札に行くと既に栞奈が改札前で待っていた。
「おはよう!今日も暑いね~」
「おはよう、栞奈はいつも元気だな」
「そりゃ人間元気な方が良いからね」
「確かに」
「私の住んでるマンション直ぐそこだから早く行こ」
「そうだね」
マンションに到着するまで栞奈はずっと喋りっぱなしだったが俺は内心凄く緊張していて玉虫色の返事をしていた。何故なら『女の子の家に行くのは初めて』だったからだ。すると栞奈は
「ねぇ、私の家に行くのは嫌なの?」
少し怒っている様な悲しそうな顔で聞いてきた
「そんなこと無い凄く楽しみだよ、ちょっと緊張してたごめん」
「緊張?なんで?」
「いや、女の子の家に行くのはこれが初めてだったから…」
「緊張することなんて無いよ、あっ…何なら今日泊まって行く?」
栞奈は笑いながら聞いてきた
「いや、準備してないし流石に泊まるのは迷惑だろ」
「冗談だよ、ほらついたよここが私の住んでいるマンションです。」
「高そうなマンションだな」
「確かに値段は高いと思うけどその分セキュリティーもしっかりしているし綺麗でしょ?」
「そうだな、ところでどの階なんだ」
「最上階の14階だよ。」
と言ってマンションの中に入っていきエレベーターに乗り14階で降りた。
栞奈の家の前に着き扉を開けて中に入っていったので俺も続いて入った。
「ただいま」
「おっ…お邪魔します」
玄関に入ると栞奈のお母さんがリビングから出てきて微笑みながら
「そう
「はい、お邪魔します」
「じゃあ部屋に案内するね」
栞奈に案内された部屋は女の子らしい部屋でピンクのカーテンに勉強机やベッドにはぬいぐるみが置いてあり本棚に沢山の本が入っていた
「飲み物取ってくるから適当に寛いどいて」
栞奈が飲み物を取りにリビングに行ったので
俺は部屋の中央に用意された円形の机の前に座っていると直ぐに戻って来た
「さぁ!宿題しよ!」
「そうだな、何からやる?」
「う~ん……英語かな」
と英語のワークを出してきたので俺はそれを受け取り机の上に広げた。
彼女と僕の夏休み 宮月零 @miyazukiRay
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。彼女と僕の夏休みの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます