第91話
ようやく全ての獣(スロウスは除く)を倒しきることができた。
何故こんなに俺に集まるのかわからなかったが、解放された感があるな。
あとのことはビゼン辺境伯も戻ると言うことなので国がどうにかするだろう。
SODもいるから雑用程度大丈夫だろ。
俺たちはビゼン辺境伯の警護をしながら辺境伯領、そしてブランドーを目指し戻っていく。
「ふぅ、戻れるな」
「ようやく俺たちもダンジョンで飯食ってけるな!」
「そうだな、今までどうしてか獣がついて回ったからな」
「ですです!でも『暁の獅子』はどうなっちゃうんですかね?」
「解散だろうな。まぁ、リーダーが死んだんだからしょうがないだろうな」
プライドは死んだんだから、洗脳も解けてるはずだろうしな。まぁ、大手柄なんだから貰えるものはもらっておけばいいだろ。
あとはクランハウスでのんびりと過ごすのがいいな。
半年後、
リミ、アイラ、ネイルとは結婚した。
あまり待たせ過ぎたかもしれないが、なんとか獣のことも終わって落ち着いたからな。
しかし、ウリンとアビーが結婚するとは思わなかったな。てっきりラビオンとだと思っていたが、
「悪いなラビオン!お先に!」
「おう!おめでとう!これからもよろしくな!」
「ガハハ!めでたいことだな!」
とクランハウスは盛り上がっている。
ここ最近、グレンは『レイン』を引っ張りリーダーとして頑張っている。
ミリム、ミリアは地球のものを再現していってるし、ラムザも剣を頑張っている。
まぁ、スロウスは相変わらずだけど。
「ギルドは大丈夫なのか?」
「おう、後釜に任せてあるからな」
ポートも引退し、他の者にギルマスの座を譲った。
「これからはのんびり生きるよ」
そうだな。
それが一番だ。
「こんにちわ」
「…おいおい、今度は何を持ってきたんだ?」
「いえ、あの後の帝国が今どうなってるかですがね?」
「あぁ」
「ビゼン辺境伯とその他の貴族が兵を率いて帝国を収めたらしいですよ」
帝国はそのまま王国に吸収され、その広大な土地を管理するのに俺にもまた爵位の話があったくらいだ。もちろん断ったがな。
「それは知ってる。俺らももう一度連れ出されたからな」
「んじゃこんな話が…」
「やめろ!お前が言うと俺にくるから怖いんだよ!」
「そうですか?まぁ、気になったら『アンツ』にお越しください」
と言ってサロメは帰っていく。
まさかな。
「どうした?顔が青いぞ?」
「いや、嫌な予感がしただけだ」
「おいおい、やめてくれよ?またあんな化け物はごめんだぞ?」
「分かっている。俺だってごめんだ」
今はまだその時ではないだろ?
「今はウリンとアビーを祝いたいからな」
「だな」
まだダンジョンだって攻略途中だし、いちいちサロメに構ってもいられない。
俺は俺のやりたいようにやるつもりだが、そうも言ってられないのかな?
サロメのところにやってきた。
あんな言い方されるとやはり気になる。
“カランコロン”
「いやぁ、くると思ってましたよ」
「はぁ、さっさと要件を聞こうか?」
「はい、では、これをどうぞ」
紙を渡される。
「いやぁ、七竜伝説は知ってるでしょうか?」
「あぁ、待て待て、嘘だろ?」
「なんでもそれが…」
「聞くんじゃなかった」
このままじゃ世界が崩壊しかねないじゃないか。
「みんな。悪いが旅の準備だ、馬車の準備をしといてくれ」
「こんどはどこですか?」
「とりあえず王国から北に行って神聖国家にはいるぞ」
「「「「はい!」」」」
ゆっくりしたいのにそれはまだお預けらしい。
さぁ、今度はドラゴン相手にどうすっかな。
ー・ー・ー・
ここまで読んでくださりありがとうございます。
いやぁ、手厳しいコメントもありながらでしたが、次に活かせられればと思っております。
一応これからもルシエの旅は続きますが描くのはここまでとなります。
応援していただき本当に感謝しかありません。
ありがとうございました。
あに
地球の知識で外れスキルと言われたスキルツリーはチートでした。 あに @sanzo
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