美人パパ

 「あ、パパ…ちょっと、ね」


 え、ううん間違えてないわ、私のパパよ。振り返ると共に、こっちへ近づいてきた、その細身のショートヘアは。


 いやま、確かに言葉遣いといい、ママに見えるかも。というかママにしか見えないかもだけど…


 ありがと。息子の私が言うのも何だけど美人よね。


 ん? そうよ『息子』よ。私。


 あいや、これまたありがと。娘にしか見えないなんて言ってくれて。


 そう、実は我が九十九家ときた日には、このパパや私をはじめ、家族5人すべてが男女逆転・・・・の『トランスジェンダー』ファミリーなのである。どじゃーんッ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

大逆転ファミリー! ナナミン・ビューティー(七七七@男姉) @138148

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ