ホシノヒトミ

山口米太郎

プロローグ ⁇?視点 運命の人

ちいさい頃から、

夜の、星空の、あのきらきらとした蒼が好き。

夜の星空をスプーン一杯掬い取って、

小瓶に詰めて部屋に飾って置けたら、

なんて素敵な事だろうか。

少しだけ自分のものにできたら、

なんて素敵な事だろうか。

ある時、素敵な出逢いがあった。

素敵な瞳の少女だった。

星空のような瞳を持った、少女であった。

私は彼女に殺された。

戦争だった。

目覚めた時、体は幼い時の私。

ああ神様、ありがとう。

もう一度、私として生きる機会をくれて。

待っていてね。

あの瞳は、私のものだから。

君は、私のものだから。


絶対迎えに行くからね。

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ホシノヒトミ 山口米太郎 @jjy2020

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