第7話 ちゃんと今日もしてあげるね

 いつも通りあなたの部屋で、あなたは千夏に膝枕されていた。


(左耳が太腿に蓋をされ、塞がれているような感じになる)


 //右側の近くから


「それじゃあ、入れてくね。肩の力抜いて?」


「ほーら、ずぶずぶ~」


 耳かきのかき出し部から順に、棒が耳穴に挿入されていく。


(耳かきが入っていく音)


(耳かきのゴソゴソ音)


「ふふ。気持ちいいのは分かるけど、動いちゃダメ。変な所刺さっちゃうよ?」


(耳かきのゴソゴソ音)


「……痛くない?……じゃ、もうちょっと奥、いくね?」


(奥をゴソゴソされる音)


「……はい、終わり。仕上げの梵天ぼんてんをして……」


 梵天で耳穴をボフられて、ズズっと抜かれてから「フ~~~」と熱い息を吹きかけられる。


 ついでと言うように頬にキスされた。


 それを合図に、魔法が解けたように千夏はいつも通りの口調に戻る。


「はい、おしまい。ふぅ……案外耳かきって疲れるわね。

 結構覗き込まないと奥見えないし、痛くならないようにするの神経使うから」


「………は?耳かきやってる時の私が可愛かった?」


「………まあ、一応この前中断しちゃった『膝枕で耳かき&囁きASMR』の続きだから、お姉ちゃんを意識したけど……」


「それ、普段の私に可愛げがなくて、お姉ちゃんの方が可愛いって言いたいわけ?」


 焦るあなたに、千夏はフッと息を吹き出した。


「……ふふ。冗談よ。あんたが私のこと大大だ~い好きってこと、ちゃんと伝わってるから」


「私の太腿に頭乗せたままでいいから、こっち向いて?」


 千夏を見上げるように頭を動かすあなた。


//正面の近くから


「そ。いい子ね」


 愛おしそうな表情であなたの頭を撫でる千夏。


 (頭を撫でられる音)


 そのまま左耳を添うように撫でられ、頬に手を添えられて、唇にキスを落とされる。


「ふふ……そんな物欲しそうな顔しちゃって。もう私以外で満足できない体になっちゃったね」


「わかってるってば、ちゃんと今日もしてあげるね……ASMR♡」



fin.

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なぜか親友の妹がリアルASMRしてくれる話 甘照 @ama-teras

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