転生の目覚めと新たな世界
「大丈夫ですか?」
突然声が聞こえる。僕は布団のようなものに寝かされているようだった。まだはっきりとしない視界の中には20~30歳ほどの男の人が立っていた。服装は、ゲームで見たような服装だな、、ザ・武家といった感じの服装だった。が、何やら焦っているように見えた。
だんだんと視界が鮮明になっていく、それにつれてやっと意識がはっきりとしてきた。よく見ると男の人の手には、その服装に似合わないような機械的な『何か』を持っていた。
変な説明されて、ここが戦国時代だって?ほんとになんなんだよ、、状況をなんとなく理解している自分が怖くなってきた。
まだ少し寝起きのような体を起こすと、
「天竜直照さん、具合はいかがですか?お茶は飲めますでしょうか?」
ちょっと、まっt
行ってしまった、、 それにしても随分と改まった口調だな、無論お茶は飲めるので。むしろ飲みたいのでお茶を頼んだ。
天竜直照とは誰のことであろうか、僕はそれが気になって辺りを観察した。観察すると目に映ったのは板戸や板の間、和風建築のようだ。和風建築にしては古っぽいが、少なくともこれが望ましい状況でないのはわかるであろう。
しばらくすると先ほど喋りかけてきた男の人お茶を持ってきて戻ってきた。
「この世界は戦国時代の世界ということはご存知だと思いますが、どうやら私達転生しているようです。」
って、転生だと!アニメやゲーム、漫画で見るものじゃないか、、そんなものが実際に起こるのかよ、、まぁありえるよな体もなんか変な感じだったし、、
「えぇ!」
「どうされました?」
今まで気にしていなかったが、よく考えると、、髪が長い、やっぱり・・
「僕、女になってる!!」
「もしかして、性別が入れ替わりました?」
「はい!その通り!」
「ま、マジですか、、あなたの自信とすぐに状況を理解できる心が怖い(苦笑い)」
「ていうか、私達ってどういうことなんですか?も、もしかしてあなたも戦国時代のゲームをしていてここにとばされたってコト!?」
「状況整理が早くて助かるなぁ、まぁ大まかに言えばそんな感じですかね、ここまで来るのにだいぶ時間かかったけど(笑)伝え忘れていたんですけど、私の名前は村井 雅春と言います、よろしく」
「え、名前?村井雅春さんって言うんですね、同じ転生者としてよろしく!そういえば、なんで私の名前がわかったんですか?」
「それは、見たい人の方を観察していると頭の上の表にゲームタグのような形で表示されますよ〜まぁ転生者限定ですけどね。天竜さんが転生者と言うことも、この機能のおかげでわかりました。」
直照はその説明を受け、混乱しながらも少しずつ状況を受け入れようとしていた。自分が想像していた以上に現実とゲームの境界が曖昧であることに気づいた。
「えぇ、なるほど…それで、私の名前がゲームタグに表示されたってことですか?まるで現実がゲームそのものみたいですね。」
「そうです。初めての経験なので、まだ戸惑うことも多いかもしれませんが、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。これからが大変ですが、一緒に乗り越えていきましょう。」
村井雅春が優しく微笑むと、直照は頷きながらも心の中で新たな決意を固めた。
「それにしても、この世界でどうやって生き抜いていけばいいのか…。」
こうして、天竜直照の戦国生活が始まろうとしていた。
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天竜直照の戦国転生記 〜井伊の血統と仲間とが紡ぐ新たな歴史〜 龐統 @mizora77
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