第3話
四宮法律事務所
朝、定時に出社した四宮は抱えている案件の確認と次の裁判に向けての資料をまとめていた、いつもと変わらぬ日常のルーティンだ。
気分転換を兼ねて、お気に入りの定食屋にてランチをとり事務所へ帰社した際に、郵便受けをのぞく。
ダイレクトメールやチラシに混ざり、一通の宛名の無い黒い封筒が混ざってた。
宛名もなく、シンプルな飾り気の無い封筒であり、切手もないことから直接ポストへ投函した事がわかる。
四宮は特に怪しむ事なく封筒をあけ、中を確認し通常通り午後の仕事に取りかかった。
深夜0時、都内郊外にある廃屋に1人入っていく四宮の姿があった、戸惑うことなく廃屋に侵入し迷うことなく奥の部屋を目指す。
目指した先の部屋には1人顔を仮面にて隠した人物が、椅子に座り四宮を待っており、入室した四宮を認めるなり語りだした。
「新しい依頼です。 今回の対象の犯人は強姦殺人犯です。被害者は児童3人。 下校時に連れ去り監禁したうえで自分の欲望を満たしたうえに、殺し死体を山に遺棄しております。 被疑者は犯行を認めておりませんが、こちらで裏をとった結果間違いなく冤罪ではありません。 四宮先生には被疑者の弁護を引き受けていただきたいと思います。」
淡々と依頼について説明しつつ、事件概要の書類を渡され、素早く目を通す。
事件の起こった日時等の基本的な事だけではなく、警察にて自供した内容や現在の証拠物件数等の細かい内容が記載されてあった。
確かに説明通り裏取りされており、被疑者の犯行にに間違いはない事が確認できた。
「畏まりました。 今回の依頼受けさしていただき、いつも通りに無罪を勝ち取ります。」
特に意気込むわけでなく、気負いなく依頼を引き受け廃屋を後にした。
翌日、拘置所に赴いた四宮は今回の事件の被疑者に面談を行った。
裁き人 命名命 @mikomiko123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。裁き人の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます