救えない話

救えない話

えーちょっと？そこまで書くならちゃんと救って、ハッピーエンドで終わらせてよ？

たくさんお話を読んでいると、そんな作品に出会う事もある。

事故みたいなもんだ。ラストが気に入らない話なんて、挙げたらキリがない。

でも幸い今の私は読み手なだけではなく、書き手としての顔もある。

作者が幸せに出来なかったのなら、私が救って進ぜよう。ぐへへへ。

と、書いては消して書いては消してを繰り返し。

書いては消して書いては消して書いては消して書いては消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して書いて消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して消して

ムリだった。

うん、知ってた。

そんな簡単だったら、作者がとっくに救ってたはずだもの。

うん、知ってた。

そんなもの知ってたなら、私はとっくに救われてたはずだもの。

それはきっと事故みたいなもの。

たくさんのお話が作られているんだ。

たまたま自分の過去と似た話があって、たまたま私が見てしまっただけ。

だからこれはただの悪あがき。

私が出来なかったことをやろうとして、やっぱり出来なかった。ただそれだけの話。

そもそもその状況に追い込まれなければいいだけの話だけど。

それじゃ私は救われない。

とはいえ、ご都合主義なんて起きないって、なにより私が知っているから

私の手元であがき続ける主人公。

苦しみ続ける主人公。

ごめんね、そろそろ開放してあげるね？

そうして閉じるテキストエディタ。

とはいえいつか救ってあげたいな。それまでお休み。私も今は沈めとく。

次はちゃんと、誰かを助けてあげれる話を書きたいな。