夕顔の花の虚ろさよ

生者と死者のあいだには厳然たる境界があると当たり前のように思っていますが、実はそれは頼りない帳のようなものなのかもしれません。

そこに生じた小さな綻び。それをそっと押し広げ、本来交わることのない存在が、ふいと顔をのぞかせる。彼らは知らん顔をしてあちらとこちらの世界を自由に行き来してるのかもしれません。

そんな妄想に憑りつかれそうな作品です。

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