飼い猫の「ぎんちゃん」を溺愛する探偵・小林康平が受けた依頼。それはある事件に関係したもので……。 物語は、猫の「ぎんちゃん」の視点で進んで行きます。だからと言って、甘いだけのストーリーだと思ったら大間違い、中身はしっかりとミステリーなのです。 可愛さとハードボイルドが両立する魅力的な物語を、どうぞご堪能ください。
飼い猫の銀ちゃんは、作者の「若葉台の猫」にも登場する由緒正しい猫ちゃんです。主人公の探偵が巻き込まれる事件を、猫目線で描いているところが斬新。ヒトコワホラー要素もあり、読みごたえありの一品です。