天川レビュー賞の顛末と今後
今回新たに設けました、天川レビュー賞。
先に謝罪しなければなりませんが、初めてのことでもあり企画のスマートな運行が出来なかったことを、まずお詫びいたします。
レビュー賞参加の目印として、「天レ賞参加」「。。」など、レビューに異物を残さなければならないという手法に、まず不備を感じました。
レビュー欄という限られたフィールドに、一文字一文字を厳選し磨き上げるようにして添えられる言の葉、そこに蛇足となるものの入り込む余地は無いのだということを改めて感じ入ります。
また、余計な企画を付随させてしまったばかりに、却って気軽にレビューをつける妨げになってしまっていたのではないかと、不安にもなりました。
今後は、窓口ノートなどに参加の通知を残していただくという方法に変えたいと考えております。
重ね重ね、お詫び申し上げます。
参加していただいたレビュー数も、私の集計に取りこぼしがなければ6点のみという結果になりました。
この少ない数の中から改めて選出するというのも野暮といいますか、どうしても形骸的という感が否めません。よって、今回はすべてのレビューを紹介するとともに、全体を見ての感想を添えさせていただくに留めたいと思います。
ご参加いただきました皆様、尻すぼみな企画になってしまいまして本当に申し訳ありませんでした。
以下敬称略
『ふかふか家族計画』/縦縞ヨリ
君は、癒し。そして。 / 豆ははこ
https://kakuyomu.jp/works/16818093077278290476/reviews/16818093077334305068
『彼女のために筋肉を』/ヌリカベ
お蝶夫人の嗜好全開わーるど / 遥風はじめ
https://kakuyomu.jp/works/16817330654245035249/reviews/16818093086397707130
『千年雪』/金星タヌキ
ひとときの愛の語らいは、千年へ / 遥風はじめ
https://kakuyomu.jp/works/16818023211846447410/reviews/16818093085861451469
『墓守』/太川るい
墓守は静寂の永遠の中に / 遥風はじめ
https://kakuyomu.jp/works/16816927860202091686/reviews/16818093086274679913
『月曜日のブレンダ』/朝吹
彼女と、彼女と、俺。 / 豆ははこ
https://kakuyomu.jp/works/16817330663133697193/reviews/16818093085918464825
『雨想、貴貧』/天川
ちから / 朝吹
https://kakuyomu.jp/works/16818093081402803259/reviews/16818093085700966860
私自身、レビューを添える際にはまず作者様へのリスペクトを込めたメッセージとなることを第一に考えております。本来の役割は他の読者への紹介と訴求となるものであるべきであるので、その観点からすれば外れているとも思いますが、やはりレビューを貰った作者は嬉しいものだと思います。まずは、その執筆に対し敬意と感謝を表明し、次回作への活力になり得るものになるように書くことを心がけております。
そして本題である、作品への導線となるような文章であるべきとも思っております。
これは、作品の面白さを伝える紹介文であるのが定石ではありますが、一方「ネタバレ」というリスクも内在させてしまうことにもなります。
わたしは、このネタバレというものをやや重く見ておりまして、可能な限りは「ネタバレを含む」にチェックを入れずに済むようなものを書きたいと思っております。
作品の性格上、ネタバレを含まなければこの作品の魅力が伝わらない、というケースは往々にしてありますが、一方ネタバレをせずに作品の魅力を伝えられるならそれこそが「上質なレビュー」の手本であるのではないかとも思います。
作品の持つ性質によって、レビューを添えることが非常に困難な場合もあります。
そんな、自分が尻込みしてしまうような作品にサラリとスマートに添えられたレビューを見かけたりすると、「やられた!」と思うと同時に、その筆者の洞察と分解力の高さに唸ってしまうこともしばしばです。
今回のレビューの多くは、私が添えられなかった作品へのメッセージが多く見受けられました。読み手が変われば着眼点も変わり、当然感想も違ったものになります。自分が読んだ作品が、別な切り口で再び色を増していくというのは、このレビューあってのものだとも思います。
作品の入口として、どれもすばらしいものだと思います。ぜひ、リンクを辿り作品の入口としてのレビューを堪能していただければと思います。
上質なレビューは、それ自体が作品並みの情動を起こしうるものであります。そして心が動いたなら、それは作品の入口になり得ると思うのです。
上手なレビューを頂いて、作品の閲覧数が一気に増えたという経験をしたことのある作者様も多いことでしょう。
今回、このような不手際だらけのレビュー賞でしたが、今後も改良を加えながら続けたいと思っております。せっかくの交流の出来る投稿サイトです。この手法を上手に活用して、良い創作ライフの彩りとなることを願っております。
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