自己肯定感低め少女とつくづく愛し尽くす周りのお話。

@mochi_omusubi

プロローグ

「ふう・・・」

聖アリスティア学園の休み時間。

彼女は授業後、ノートらを片付けながらため息をついた。


流れるようにさらりとした麗しい銀髪。疲れとともに伏せられた瞳は零れんばかりに大きくこれ以上にないほど美しい色彩を持っており、ばっさばっさと生えている白いまつ毛は視界の邪魔にならないのだろうか、と思うほどだ。体型ももちろんのこと、出るとこは出ていて、締まるところは締まっているという全女子の望むようなものというまさに完璧。


「おい、見ろよ・・・」

「お美しい・・・」


その類まれなる容姿を持った彼女は、ただ筆箱に万年筆を戻すだけでも十分絵になるらしく、遠巻きに周りの生徒に見とれられている。これは入学当初からすでに2か月たった今日まで、一日たりとも変わることなく続いている、もはや『慣習』になりつつあるのだが。


当の彼女は、


『(ええ、私また敬遠されてる・・・何しちゃったのかなあ・・・(´・ω・`))』


と涼しげな顔しながら内心大粒の冷や汗をかいているのであった。

レティシア・ラミレス・ローズシアン――――名門貴族、ローズシアン公爵の一人娘の彼女は自分の価値の高さに気づいておらず、自己肯定感がえぐいほど低いのであった。



『(これずーっと友達の一人もできずに学園生活終わっちゃうのー?!)』

家で叩き込まれた所作をしているから飄々として見えるが、実際のところ泣きべそもいいところである。

ぐすぐす、と内心血の涙を流すレティシアに対し。



「(絶対レティシア様にお近づきになる・・・!)」

「(美しい・・・仲良くしてみたいわ・・・)」

そんなレティシアの本心なんてつゆ知らず。話しかけたいのに(いろいろ)完璧すぎる彼女に近づけないだけであり、これからじゃんじゃん話しかけようと思っている。



そんな自己肯定感の低い少女と彼女をさんざん愛しつくしてゆく周りとのお話。








¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

初投稿です!!

いや、これ一応異世界(魔法とか)ってことにしたいからします(?)

続かせます!!(頑張って)

続きも読んで・・・

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