第4話

僕が須田さんを好きになるには

そう、時間はかからなかった

アルバイト2ヶ月目には

もう、既に好きになっていた。

20にして初めてのアルバイトなんて珍しいのだろうか凄い気にかけてくれたりプライベートの話までする様になっていた

とても、話しやすくくだらない話でも笑ってくれたりする

そんなに楽しい話では無いと自分では思っていたので正直、最初はびっくりした

2ヶ月目には須田さんを中心としたメンバーで飲み会も参加した。

その時だ、、、

須田さんはお酒が弱く直ぐに酔って真っ赤になる

その顔は、びっくりするくらいの茹蛸の様に真っ赤だ

茹蛸から酢蛸になったんだと理解した。


今日も真っ赤な須田さんがいる


「楓っち!」

「ちゃんと飲んでる?」

はい!飲んでます!

「ふーーん」

「ねぇ!これから2人で抜けよ?」

えっ!

どうしたんですか?

酔い過ぎましたか?

「酔ってないよ」


須田さんが何かを言おうとしている

そう、感じた僕は


僕、酔っちゃったんで

少し歩きませんか?と須田さんを誘った


大丈夫ですか?

真っ赤ですよ


「楓くんは、私のこと好き?、、、だよね?、、、」

えっ!

「女の子として好きって事だよ?」

どうしたんですか?急に酔いすぎですよ

「ばか!正直に答えなさい!」


僕は正直に答えた


大好きです!

一緒に居るとドキドキします。

もちろん!今も!


「知ってたよ!」

「私も大好きだもん!」

「でも、付き合うとか出来ないんだぁ」

「私ね、あと少しで死んじゃうんだよね」

えっ?

こんなに元気なのに?

「不思議だよね?」

「楓くんと出会ってか凄い元気になったんだよね」

「でもね、、、やっぱり治る事は無かったみたいなんだよねぇ」

「来月、地元に帰って病院生活なんだぁ、帰るまでに楓くんに好きって言えて良かった、ごめんね、私のわがままで言っちゃってぇ」


僕は涙が溢れ須田さんを抱きしめていた。


ありがとうございます!

言ってくれて

初めてでこんな事

僕も好きなれて良かった!

暫く好きでいても良いですか?




















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君じゃなければ、この恋は始まらなかった 来未 希(くるみ のぞみ) @mikeneko2989

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