第8話 テンプレを書くか否か

 お久しぶりに創作論を更新します。


 他の作品の執筆の方に時間を割いてしまい、創作論は停止したままになっていました。

 最後に更新したのが7月だったのです。

 あれから3か月経って、前と違い漠然と考えていることがあります。


 それは、テンプレを書くか否かです。


 テンプレは書けばもちろんPVは伸びます。評価も付きやすいと思われます。ただ、オリジナリティを出していかなければいけない。


 そのオリジナリティの出し方で最後まで読まれるか、評価が断続的に伸びるかということになるのだと思います。


 異世界ものはテンプレがありますよね。

 そして、書きたい人も多い。

 評価してくれる人も多い。


 そんな中、私がカドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト用に執筆した作品は、異世界での医療物です。そんなに固い医療物ではありません。


 異世界の物を使って試行錯誤するみたいなライトな感じでした。これは募集要項の求めている作品例のところに記載してあったのをみて考えた作品でした。


 優しい話になればいいな。そう思って執筆したものでした。

 なんとか十万字書ききり、応募規定を満たしたときには、順位はもう何位かわからないくらい下にいました。


 ヤブ医者、治癒魔法の耐性ができた世界で人々を救う

 https://kakuyomu.jp/works/16818093080052673376

 PV:7,079

 フォロー:91

 ★:46

 ♡:457


 PVは異世界転生物のテンプレよりは遥かに悪いです。

 この作品の前に投稿していた主人公最強物はPVが87.7Mです。

 87,700PVですねぇ。十分の一くらいです。


 これはコンテストの中間選考突破はほぼないと絶望していました。


 ですが、そんななか一つだけいいことがあったんです。

 初めて、ちゃんとした固定の読者様がついてくださったんです。

 

 ヤブ先生が好きだと、この作品は面白いと、そう言ってくださいました。

 四人の方が最後まで応援してくれたおかげで完結まで行くことができたんです。


 そして、次の作品を執筆しようと思った時にかなり悩みました。

 PVを伸ばして評価をもらいたい。

 その為に異世界転生のテンプレ物をまた書こうか。


 その時に、近況で相談しました。

 読者様がコメントをくれたんです。

 また優しい話が読みたいと。

 

 次の物語を期待してくれている人がいる。それってすごいことじゃないですか?


 私なんかの作品を楽しみにしてくれている人がいるんだ。

 そう思ったら、PVとか評価とかは二の次に感じました。

 こういう自分の作品が好きだと思ってくれる人が集まってくれれば、自然と評価はされていくはずだ。


 そう思い、テンプレから離れた【異世界こども食堂『わ』】という作品を執筆中です。

 異世界こども食堂『わ』

 https://kakuyomu.jp/works/16818093085013098838


 転生ではありません。転移してきてしまったという設定です。

 戦いもありません。

 異世界で、こども食堂を運営するという話です。


 こども食堂に関しては、元々運営に興味があり調べていました。

 さらに文献も読み、勉強しながら執筆しています。

 どういう問題があるのか、どういった課題があるのか。それをこの話に盛り込めばリアリティが出てくるだろう。そう思いました。


 ただただ、ほっこりするような。心が温まるような。そんな話を投稿していきたいと思っています。


 私は、今いったんテンプレから離れる選択をしました。

 テンプレ作品を批判するつもりはありません。ただ、私の場合はテンプレ作品を書いても固定の読者様がついてくださらなかった。というだけです。

 自分の作風にあっていないのかもしれません。

 

 カクヨムコン10にも、この作品をエントリーするつもりです。

 やはり、PVは伸び悩んでいますので、読者選考は通過できないかもしれません。

 それでも、参加してみようと思います。


 この選択は、悩んでいる方もいらっしゃるのかなと思います。

 それぞれのお考えもあると思います。


 一番は、テンプレで自分らしい優しい話が書けたらいいなと思考してるところです。

 PVも伸び、さらに自分の色を出せるような。

 そんな作品をこれから執筆していきたいですね。

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ゆる弥式、ゆるーい創作論 ゆる弥 @yuruya

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