重なる嘘と本当、曇った心の奥で秘密は静かに溶けていく

『ヒトフクロ200円』
物語が進むとともに、あのコンビニで売られているものがわかり、怖さをおぼえていく。

高校三年生の梅雨に体験した出来事が動機と語った、蕗屋幻生の供述録取書の抜粋。

五感を意識した描写がされているのが、すごく良かった。
視覚情報だけでなく、音、匂い、味、触感など他の感覚を意識的に取り入れられている。