シチュエーションボイス本編

SE:ノックの音、ドアが開く音


演技:落ち着いている

藍華「――あっ。プロデューサーさん、お疲れ様です」


藍華「……はい、少し自主練していました。

どうしてもレッスンでうまくできないところがあって」


藍華「でも、もう大丈夫です。

遅くまでスタジオを貸してくださってありがとうございました」


藍華「……それで、他の子達はもう帰られたんですか?」


藍華「――――そう、ですか。30分ほど前に……」


藍華「じゃあ……いい、ですか? もう誰も来ませんよね?」


藍華「……はい、では……」


SE:足音コツコツコツ……ピタ。


演技:急に甘々に変貌(以降同様)

藍華「今日も一日お疲れさま、Pくん♡」


藍華「いつも一生懸命頑張る姿、とってもかっこいいよ♡」


藍華「……ふふ、やっと二人きりになれたから、つい♡」


藍華「大丈夫。誰もいないって言ったのはPくんでしょ?」


演技:耳元でささやく

藍華「だから、いつもみたいに話そう?」


藍華「うん。素直でよろしい♪

私、ずっとこうしたかったから、嬉しいな♪」


藍華「ねえ……いつもみたいに、座ってもいい?」


SE:(座っている)ボフッ、衣擦れ(キュ)


藍華「……ふふ。こうしてPくんのたくましい太ももの上に座るの、好きなんだ」


藍華「なんていうか、私をまるごと包みこんでくれるような感じがして」


演技:ささやき

藍華「すーーっごく、落ち着くの」


演技:優しく

藍華「……ん、どうしたの? Pくんは落ち着いてないみたいだけど?」


藍華「『こんなところ誰かに見られたら終わり』?」


演技:楽しそうに

藍華「――ふふふっ、そうだね♪

アイドルとプロデューサーがデキてたなんて、バレたら……

私もPくんも、終わりだよね♪」


藍華「ん、なんで楽しそうなのって……

なんだか、私達、ロミオとジュリエットみたいって思って」


藍華「許されない恋でも、ホントに好きになっちゃったんだもん。

誰にも止められないよね」


藍華「ねえ、そうでしょ? 私のロミオ♡」


演技:安らぎの吐息

藍華「……はぁ……♡」


演技:安らぎの吐息

藍華「はぁ……もう、好き……Pくん、大好き……♡」


SE:衣擦れ(キュ)


藍華「今日あったやなこととか、全部どうでも良くなる……」


藍華「…………ん?」


藍華「んー、そう。私だっていろいろあるんだよ?」


演技:可愛くむすっと

藍華「教えて……って、いやです~。

だって、Pくんの前では可愛い女の子でいたいもん」


藍華「アイドルの悩みを解決するのがプロデューサーの仕事……?」


藍華「……うーん、その理由だったら、やっぱり言いたくないなぁ。

お仕事って感じがしてさ?」


演技:ちょっぴりいじわるに

藍華「Pくんが『個人的』に、かわいい藍華のために聞きたいっていうなら、

考えなくもないかな~?」


藍華「……ふふっ。ありがと♡ なんかくすぐったいね」


演技:冗談で

藍華「じゃあ話すけど、私のこと嫌いにならないでね?」


藍華「ん、しょ……」


(Pから降りて横に座る)

SE:衣擦れ→ボフッ(座る)


藍華「あのね。うちの事務所って、アイドル一本でやってる子と、

私みたいに学校に通いながらアイドルやってる子がいるでしょ?」


藍華「Pくん、いつも言ってるもんね。

いろんなアイドル像があるから、それぞれのやり方でいいって」


藍華「でも、知ってる?

私達学生組が本業組からなんて言われてるか」


演技:軽く

藍華「――『アイドルごっこ:』って」


演技:驚き

藍華「Pくん、知らなかったの?」


演技:クスッと笑いながら

藍華「それはよくないなぁ? プロデューサーなら、アイドル達のこと、

もっと知っておかないと」


藍華「ねえPくん。アイドルって――女の子って――

あなたが思ってるよりもすっごく醜い生き物なんだよ?」


藍華「嫉妬もするし、陰口も言う。

表面では仲良さそうでも、お互い嫌い合ってるなんてよくあることだし」


演技:少し悔しそうに

藍華「私だって、ああいう他に生き方を知らないだけなのに

アイドル一本でやってるっていうだけで「自分はプロ」って

勘違いしてる本業組は大っ嫌い」


演技:言い過ぎちゃった

藍華「…………あ」


演技:控えめに笑う

藍華「……ごめんなさい、つい……」


藍華「これじゃあ私も人のこと言えないね」


演技:自嘲気味に

藍華「清楚系アイドル・清野藍華は、実は裏でこんな悪口を言う

醜い女の子なのでした」


演技:やや焦り

藍華「――って、Pくん……?

どうしたの? そんな真剣な顔して……冗談だよ?」


藍華「……え? 私の、心配してくれるの……?」


演技:クスッと

藍華「……ふふっ」


藍華「――ううん、なんでもない。

ただ私、すっごく幸せものだなあって思って」


藍華「そうだよ。好きな人にこんなに心配してもらえて……」


藍華「アイドルになって良かったなって思う♪」


藍華「――ふふ、そうだね。ファンのみんなにバレたらおしまいだよね。

……私達、地獄行きだ♡」


藍華「でも、どんな地獄でも――Pくんと一緒なら、楽しめそう」


藍華「そんな過激な子だと思わなかったって?

でも、そんな私に夢中なのは誰?」


藍華「――そんな私に『大好きだよ』って言ってるれるのは……」


演技:ささやき

藍華「……だぁれ?♡」


演技:ささやき

藍華「そう。Pくんだよね? 私の王子様♡」


演技:ささやき

藍華「私も、大好きだよ♡」


藍華「――ふふ、Pくんだとつい安心して、全部さらけ出しちゃうなぁ」


藍華「それでもずっと私を愛してくれるって信じてるから。

Pくんなら、信じられるから――」


藍華「だから――ね」


藍華「地獄に落ちるまでの時間全部、Pくんに染まりきりたい。

全部、Pくんで埋め尽くしてほしいの」


藍華「才色兼備、清楚系アイドル清野藍華の、

全部を穢して……バカにして……♡」


SE:衣擦れ


藍華「Pくんも、準備万端みたいだし……」


藍華「――今日もPくんの家、いくね♡」

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【男性向け】清楚系アイドルの裏の顔 ~プロデューサーにゾッコンイチャイチャタイム~【シチュエーションボイス】 リルカ @curiosity_riruka

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