上野水香様…

最近、ずっと好きでみているものがある。

バレエである。

私は人間の筋肉のしなやかさが好きなのだが、特にバレエというダンスはそれが最骨頂にまで表現され、柔らかさだけでなくその角度ですら全てが美しい。

私は、自分がダンスが下手くそなのもあって、バレエをしてみようとは全く持って思わなかったのだが、小学校の時の親友がずっとバレエをしているのを間近でみていたので、大変だなあといった印象しかなかった。

しかし、今改めてバレエを見てみると素敵すぎて心が躍っている。

チャイコフスキーの「瀕死の白鳥」という曲を踊る人を見比べてみると趣がある。白鳥がもがく足の姿や水の中での動きが細かに表現されていて、力強い白鳥や、水を含んだ白鳥、細かな動きの白鳥など千差万別で面白い。

その中で、上野水香さんの存在は昔から存じ上げていたのだが、実際の演技を見たことは今までなかった。今回、その演技?ダンスを見て、足の上がり具合やその美しい角度やまた、鍛え上げられた肉体のしなやかさを拝見して、これは間近でみてみたい!!とぎゅっと心を掴まれてしまって最近時間が空けばそればかり見ている。

普段開けないインスタまでフォローしてしまった。かっこいいので、何か新しい情報があれば是非得たいとの思いで一日に一度は見てしまっている。

これをすなわちファンと言うのだろう。いや、最近は夏休みで見過ぎているので良く言えば熱心、悪く言えばしつこいファンかもしれない。

私はそろそろ色んなことの準備があるので控えなくてはいけないが、カッコ良いのでつい何度も見てしまう。

今度東京公演があるみたいなので是非行きたい。特にボレロは実際に見てみたいと思っていたところだ。

バレエは普段美に対する働きの一つな気がするが、ボレロはそうではなくむしろ「動」である。

美でもあるかもしれないのだが、それ以上に生命のダイナミクスの表現と化している。

好き嫌いは分かれるかもしれないが、私はあの様なパワーがあるものが好きである。

というのも私がどちらかというとパワーがないからだと思うが、生命力をじかに感じるものが好きなのである。水香さんも自分の魂を使い果たす様な事をおっしゃっていた。

それくらいその生命の力、源のお裾分けを観客がいただくことができるのである。

私は今すごく楽しみにしている。


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エッセイ 大学生のひとりごと 珊瑚水瀬 @sheme

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