小さな幸せだけど
簡単な事だけど、その簡単なことが難しかったりする。
「美味しかったよ!ありがとう」
「このお店素敵ですね」
「これどう作ってるのですか?すごいなあ」
私は緊張して上手く言えない時も多いが、少しずつ頑張ろうと思い、素敵だと思う時は口にするようにしている。
こんな事と思うかもしれないが、そのこんな事に人間の素敵さがぎゅっと詰まっているように感じる。
私は人が喜んでいる顔を見るのが好きである。それを見ると私まで今日一日楽しかったなあ〜と私まで嬉しくなって振り返る事が出来るから。
ほとんどの生きていることはなんて事ないことかもしれない。明日にはきっと忘れて、新しい日を生き続けるかもしれない。
それでも、私は自分が後悔しないようにするには今何をすべきなのかということを考えている。今まで自分の存在の重さに耐えられなくて、自分を諦めようとした事もあったけど、やはりそれでは人生がつまらないと最近思う。
勿論休憩も必要だ。この休憩のゆとりの中にきっと幸せが隠れているのだと私は思う。
幸せって本当はそんな小さな所に岩の後ろに蟻の巣があるように、見えないところに散らばっているんだと思う。
ここにあるよ!と幸せな方から、矢印を差し出す事はないが、それを見つける目を養う事で、たくさんの幸せに囲まれて生きることが可能なのだなあと改めて思う。
たとえ非難を受けて馬鹿にされても何もしないより、きっと何かをした方が少し前に進んでいる。アリの巣みたいな小さなものを踏みつける人はいるかもしれないけど、私はその手で痛みから守ってあげたい。そして可能なら反撃もする。
だから、そのための強さが必要なのだ。
間違いは間違いだと指摘できるように。
私は「きっと上手くいく。大丈夫だよ」
私が救われた様に、今度は誰かを助けられるようになりたいと強く思う。
誰かが震えるその手を握ってあげられるように。
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