アーク刑事 激フレンズ ＳＥＡＳＯＮ９

第52話：破壊を根絶やす蛇

チャプタ―１

ここは、ケーキ屋である。

俺達は、ケーキをコンディトＸに積んでいた。

「これで、全部だよな？」

「たぶん、ね。」

「任せたぞ、夜摩。」

「行って来ます。」

「あれ、もう行っちゃった。」

「あいつは、昔から、ああいう奴なのさ。」

チャプタ―２

二時間後、俺は、コンディトＸに乗って、成城辺りを走っていた。

「今日も売れたな。」

「すぐに完売するとは。」

「それだけ、うまいって事か。」

「味見は、しないのか？」

「俺は、バームクーヘンしか食べられない。試食は、実は。」

「汚いから、言わなくて良いぞ。」

チャプタ―３

ここは、喜多見である。

そこには、べシュル獣「べシュルバクテリア」が居て、街を破壊していた。

「溶けるが良い。」

「ウワーッ。キャーッ。」

俺は、そこへ辿り着いた。

「コンディトクロス。」

俺は、ジャッジオルトロス　アヌビスモードに変身した。

チャプタ―４

「そこまでだ。」

「な、何者だ？」

「破壊を根絶やす蛇。蛇剣士ジャッジオルトロス。あまくないぜ。」

「レンチュウ。」

べシュルバクテリアは、十体ものレンチュウを召喚した。

「ソワソワ。」

「シュート。」

俺は、レンチュウ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―５

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺とべシュルバクテリアは、互いに攻撃しまくった。

「溶幻溶。べシュルフュエル。」

べシュルバクテリアは、幻衝力の溶解液を放った。

「ウワーッ。し、しみる。」

「クククッ。そのまま、溶けちまいな。」

チャプタ―６

そこへ、一人の新たな正義の味方がやって来た。

「そこまでだ。」

「な、何者だ？」

「破壊をのける猿。猿剣士ハヌコンガー。発進。」

「何だと？」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

ハヌコンガーとべシュルバクテリアは、互いに攻撃しまくった。

「喰らえ。溶幻衝。べシュルフュエル。」

べシュルバクテリアは、幻衝力の溶解液を放った。

「ハヌマーンフレイマー。」

ハヌコンガーは、両手から、幻衝力の炎を放った。

「ヌオワーッ。」

「ジャッジオルトロス。今だ。」

「コンディトライフル。」

俺は、コンディトライフルを両手で持って構えた。

「聖幻衝。コンディトベル―イゲン。」

俺は、べシュルバクテリアを浄化した。

「ダンケゼーア。」

べシュルバクテリアは、セミンミピーラスだった。

「晴れ晴れ。」

「な、何が？」

セミンミピーラスは、消えるように去って行った。

ハヌコンガーは、既に去っていた。

「猿の剣士か。」

チャプタ―７

ここは、宇宙の果てである。

そこには、アマクダリが居た。

「我が力を消し去るとは。面白い。アマクダリディゲン。」

アマクダリは、責める力を破壊の波動に変換し、光線と化して放った。

「ウワーッ。キャーッ。」

「何だ、今のは？」

そこへ、コンディトサーペンテスがやって来た。

「アマクダリの仕業だ。」

「何だって？」

俺は、コンディトサーペンテスに飛び乗った。

「カイザーモード。」

俺は、コンディトサーペンテスを人型に変形させた。

「コンディトフリート。」

チャプタ―７

「宇宙まで、行けるか？」

「行けるが、どうするんだ？」

「アマクダリを浄化する。」

「わ、理解ったが、散るなよ。」

「それくらい、理解っているさ。」

チャプタ―８

ここは、ケーキ屋である。

群と兆米は、ケーキを販売していた。

「夜摩。大丈夫ですかね？」

「ああ。あいつなら、どうにかしてくれるはずさ。」

「それもそうですね。」

「信じて待とう。」

チャプタ―９

コンディトフリートは、宇宙の果てへ辿り着いた。

「ここに、アマクダリが？」

「居るはずだ。」

「って、目の前のが？」

「らしいな。」

「ここで良い。」

俺は、外へ出た。

「生きて帰って来い。」

コンディトフリートは、コンディトサーペンテスに戻ってから、

地球へ帰還した。

チャプター１０

「クククッ。ジャッジオルトロス。良く来たな。」

「アマクダリ。責めるのは、もう、止めるんだ。」

「クククッ。出来ぬ約束だな。」

「どうしてもか？」

「ああ。我が名は、アマクダリ。責める力、そのものなり。」

「仕方ない。お前を浄化する。」

「させるものか。はーっ。」

アマクダリは、全身から、破壊の波動を放った。

「ウワーッ。つ、強い。」

「そのまま、朽ち果ててしまえ。」

「そうは、いくかよ。」

「無駄な考えだな。この元正義の味方であるこの私を浄化しようとはな。

　アマクダリディゲン。」

アマクダリは、破壊光線を放った。

チャプタ―１１

「くたばったか。何っ？」

「誰が、くたばるかっての。」

俺は、大自然の力と自分の気と魔力と幻衝力を一つにして、ブレードギラーに

伝えた。

すると、ブレードギラーの刃先から、巨大な蛇の幻覚が出現した。

「ブレードギラーアヌビスミドガルズベル―イゲン。」

俺が、そう叫ぶと、巨大な蛇の幻覚は、アマクダリを浄化し尽くした。

「せ、責める力が、消えてゆく。」

「アマクダリ。もう、自分を責めるなよ。」

「そ、そうなのか？　じゃなくて、し、しまった。」

アマクダリは、超新星爆発みたいに大爆発して跡形も無く消滅した。

チャプタ―１２

三日後、ここは、首領と呼ばれる人物のアジトである。

そこには、首領と大勢のライカン兵が居た。

「クククッ。アマクダリまでもが。次の段階へと。」

「キエーッ。」

チャプタ―１３

俺は、コンディトＸに乗って、街の中を走っていた。

「ケーキ屋へ戻るだけだな。」

「ここへ、向かおう。」

「って、何だ、いきなり？」

「そこに、今回の事件の主犯が居る。」

「誰だ、そいつは？」

「首領と呼ばれている謎の人物さ。」

コンディトＸは、加速した。

チャプタ―１４

俺は、首領のアジトへ辿り着いた。

「コンディトクロス。」

俺は、ジャッジオルトロスに変身した。

「コンディトＸ。行こうぜ。」

「ああ。突っ込もう。」

そこへ、ライカン兵の大群がやって来た。

「キエーッ。」

「シュート。」

俺は、コンディトＸに乗って、走行しながら、ライカン兵達を一掃しつつ、

憶へと進んで行った。

「キエーッ。」

チャプター１５

「そこまでだ。」

「な、何者だ？」

「破壊を根絶やす蛇。蛇剣士ジャッジオルトロス。あまくないぜ。」

「ライカン兵。」

「キエーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺は、拳や蹴りで、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプター１６

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺と首領は、互いに攻撃しまくった。

「喰らえ。邪幻衝。」

首領は、邪気を想像して術を放った。

「ウワーッ。」

「止めだ。喰らえ、必殺：濃霧。」

首領は、自分の周りを霧で見えなくした。

「これで、お前の姿は、私からは、見えない。どうだ、参ったか？」

「脚幻衝。はーっ。」

俺は、飛び上がってから、一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。

「ヌオワーッ。」

首領の仮面は、真っ二つに割れて落下したが、下に同じ物をかぶっていた。

「クククッ。根絶やされてたまるものか。フハハハーッ。」

首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。

「逃げられちまったな。ふーっ。」

エピローグ

ここは、ケーキ屋である。

群と兆米は、ケーキを作成していた。

「行ってしまいましたね。」

「いつの日か、戻って来るさ。」

「うーん、どうかな？」

「それだけは、言わないでくれ。」

チャプタ―２

俺は、コンディトＸに乗って走っていた。

「今さら、戻れないな。」

「らしくて、良いけどさ。」

「行こうぜ。行先は、任せた。」

「ああ。了解。」

コンディトＸは、加速した。

破壊を根絶やす蛇。蛇剣士ジャッジオルトロス。あまくないぜ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―　完　―