【分離しました】幹部候補生学校の一日

第12話 幹部候補生学校の一日（巡検・自習編）

　正直一日って代表して紹介しても日によって全く違うのでやめた方がいいんじゃないかとも思いますがシリーズ頭の整理でもあるので紹介します。

公式のスケジュール

0600　総員起床

0605　体操

0615　甲板掃除

0700　朝食

0800　国旗掲揚、定時点検

0820　教務（ここ）

1140　昼食

1240　教務

1615　別課

1730　夕食

1900　甲板掃除

1930　巡検、自習

2200　消灯（2345まで延長可）

　やってまいりました巡検・自習のお時間です。この時間は大多数の候補生は自習をするしかない時間です。自習場所はたいてい自習室ではなく教場へ各分隊ごと集まります。そこでは各分隊共有事項があれば行い、それが終了するか特になければ大体は巡検終了まで自習を行います。

　ここでの巡検についてです。巡検とは船において当直士官などが船の各所を回り異常の有無について確認することを言います。異常がわかりやするために巡検前の甲板掃除ではかなり力を入れて清掃を行います。例えば洗面所などでは流し台の水分が一滴も残さないようにする徹底ぶりです。この場合清掃したはずの流し台に水滴があった場合船は海の上にいますので浸水の可能性にも行き当たります。そのため船の生活を模擬している幹部候補生学校ではそういった意識を幹部候補生たちに植え付けるためか船よりも厳しく見られていると思います。

　巡検はそもそも幹事付きが一緒について回るので基本厳しくなりがちです。そして生活空間まで徹底的にみられます。例えば居室なども私物をベッド下に置き忘れてしまっていると容赦なく没収されます。自習室の机の中も見られたはずです。ここら辺の最近の事情はどうなっているのでしょうね？

　巡検が終わったらあとは自習の時間です。この時は皆各自の自習室に戻り各々自主に励みます。内容は様々です。次の実習の準備を行ったり直近に迫っているテスト勉強に励んだりとです。幹部候補生学校では様々な種類の教務、授業があります。それらほぼすべてに対して最終的なテストが設けられています。最終的にはほぼ毎週、多い時には毎日や日に複数のテストがあったりもします。結構な負担になるのは目に見えるところです。