タイトル[悪役令嬢は処刑される前に王子に心境を話す]

絶望を超越するもの

タイトル[悪役令嬢は処刑される前に王子に心境を話す]

私はとある平民に虐めをしたりとある禁断の魔道書の力を手に入れようと

したりと色々意悪巧みをしているとそれの証拠を王子に取られて

私は婚約破棄をされて牢屋に放り込まれたそして処刑が決まった

そしてその処刑が行われる少し前に王子が私の牢屋を訪れて言った。


「お前は何故こんなことをしたんだ?

お前は昔はこんなことをするような奴では間違いなくなかったのに」


「ただしたいからやったそれだけですよ?」


「だからお前はそんな奴じゃなかっただろうが!」


「昔から私はこうですよ?

貴方には違うように見えていたらしいですが」


「そうか……そうだったのか?」


「それじゃあもう帰ってくれませんか

私は処刑までの時間で瞑想をしたいので」


「お前は何処で禁断の魔道書を手に入れた?」


「それはもう何度も話したじゃないですか?私の目の前にある日突然現れたと」


「封印されている禁断の魔道書にそんなことが起こるわけないだろう!」


「起きたものは起きたんですよ現実を受け入れましょう」


「やはりと言うべきか、お前の言葉は何か変だ

その何かを俺は知りたいんだ、そうでなければ納得ができない」


「真実というものはえてして納得とは遠いものですよ?」


「お前はそう言うだろうが俺は真実を知って納得したいんだ!」


「そうですか」


「お前とはいったい何なんだ?」


「私は私ですよ、特別で偉大で最高の存在、それ以下には絶対になり得ない」


「だからお前は!


「王子様、そろそろ処刑のお時間が」


「そうか、俺は……………………………


「それじゃあさようなら、もう会う事はないだろう」


「………………………」


そうして悪役令嬢は兵士たちによって連れて行かれた。






◇◇◇




私は高い場所で処刑台にかけられている下には大勢の民衆がいる。


「今ここにこいつの処刑を行う!

こいつは何か最後に言う事はあるか?」


「そうですね……なら私は私・真実は真実・結果は結果

世の中とは理不尽で納得ができない世界されど人生は劇的で

納得がどうでも良くなるほどに結末がどうでも良くなるほどに面白い!」


「そうか、処刑を行え!」


そうして刃は降りて悪役令嬢の首が飛んで死んだ。

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