アーカイブ #?

 2つ目の山場とも言える、中学3年生からのことを書く前に、私の頭が終わってきたので、

 詳しいことはもう書けない。

 そもそもこれは、私の過去を書いてみたものだ。一部は嘘かもしれないし、本当かもしれない。

 まぁ一言で言うと、「人間失格」だ。

 生きるのが下手すぎた。



 3年の夏休み前くらいにスランプに陥ってしまい、クーラーが効いている部屋で昼寝をする日々を送っていた。

 受験生なのに勉強していないという事実に対する焦燥感や嫌悪感、でも何もできないという虚無感や脱力感。それに加えて、スマホが無かったりして誰ともコミュニケーションが取れない孤独感。

 いろいろ疲れてきたのかも。


 学校では、後に私が愛人と呼ぶべき存在に出会い、この世のどんな言葉を使っても表すことができないほどの愛情と、幸福感と、生きる希望を与えてくれた。

 大好きだった。

 顔とか声とか、色々全部かっこいいし、何より人間性と性格に惹かれた。私にはこの人しかいないと、心の底から思った。結婚したいと、思った。

 お付き合いすることになり、毎日が輝いているような気分だった。デートをしてる時も学校にいる時も、ずっとドキドキするし、楽しいし、幸せだった。


 正直、一緒の高校に行きたいと思っていた。

 でも、両親と私のプライドが許さなかったせいか、自分の偏差値にあった高校を選んだ。

 結果的に良い高校だし楽しいと思ったが、彼がいないとだんだんダメになっていく気がした。

 とりあえず、彼を陰ながら支えてあげたいと思って負担にならない程度にLINEは欠かさず送っていた。


 幸せって何なのだろう。

 私は、彼さえいてくれれば幸せになれると信じている。彼とずっと一緒に人生を歩みたい。

 もちろんそのための努力は惜しまない。


 親は、子供の生きる希望なんてちっぽけだと思っているのかもしれない。

 私からすると、親は『高学歴、高収入こそが幸せ』と言っているようにしか思えなかった。

 確かに生きるのが楽になるし、間違いなく不自由なく幸せになれるだろう。親は親なりに、私の幸せを応援してくれているのだろう。

 でも私はこのままじゃ、大人になる前に耐えられなくなる…。

 そもそも彼がいなかったら、受験前の冬休みくらいに本気で死のうと思っていた。

 彼が私を救ってくれた。

 私はもう色々と耐えられない。耐えたくない。

 疲れた。何もできない。

 勉強したくない。勉強が嫌いという訳ではないし、必要だと分かっているが。

 ずっと寝ていたい。

 でもそんなやつに生きる資格なんてない。

 迷惑をかけるくらいなら、死にたい。

 死んだあとの葬儀や手続きは大変で迷惑かもしれないが、そのあとは何もしなくて済むのでよっぽど親孝行だろう。

 親が働いているのも、私達にしっかりした教育をさせるため、というのが大きいようだし。

 まぁ、もう最早周りのことなんかどうでも良くなってくる。

 疲れた。生から逃れたい。

 ただそれだけ。

 明確な理由は特にない。

 無理しすぎちゃったみたい。

 もっも気楽に、ときどき不真面目になって、楽しく、好きなように生きれたら良かったのかな。

 なんて思ったってもう遅い。というかどうでも良いんだ。

 こんなやつでごめんなさい…

 生まれてきてすいませんでした。

 私はロープで輪っかをつくり、首を通した。






















 彼氏へ

 幸せになってくれますように。

 今まで本当にありがとう、

 愛してるよ

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dreaming   @aimu-89

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