良心が全ての悪意を巻き込んでしまう世界になればいい。でも、無理だね。そう思っていたさっきまでの私に「もう、その世界になってるよ」と囁きかけてくる、残酷過ぎて、優しくて、やっぱり優しい世界が、ここにある。
短いながらも二転三転する物語に翻弄されました。爽やかな読後感がありつつも、考察の余地も残されている、心に残る作品でした。
「おぉぉ..良かったよお、目ぇ覚ましてくれさ。」オレが第一話までお前を運んでやっからさ、ハイ!又ヤリ直し!「ハハっ、アルファ!終わらせる訳無いじゃん、この物語。だって題名が、『ループする朝』だろ?」
朝目覚めると、虫になっていた。かといって、カフカの本歌取りではありません。予想のつかない展開と結末が主人公と読者を待っています。四話構成なので、サクッと読めてしまう点もおすすめです。