愚かなまでの苦しさの先に
蜜柑桜
苦しくて叫んで笑って涙する
自分では 疑心暗鬼に 襲われて 息吹き返す そのレビュー見て
面白い? どんなに問うても 分からない 独りよがりじゃ 無意味に思う
嗤うのに 足掻く自分に 嗤うのに 止められないのだ 書くことだけは
声を聞き 芽生えんとした 自信すら 無惨に崩れる 別の眼感じ
いつか来る 努力してれば 報われる 呪文が効くほど 無垢ではないさ
手折れるか 辞めればいいと 思っても 止めたらきっと 倒れる我が身
なぜ書くの 書きたいからだと いう欲は いつしか超えて 見せたいからだと
好みだと また読みたいと 聴きたいと 己の腕を 分かってから言え
諦めが 悪くて無様で 目を覆う されど覆えぬ 内に向く眼は
生きていて どんなに悩む あなたでも 文字で綴りたい 生身の姿
届くかな あの人の心 揺さぶるか 願い公開 すぐに後悔
目に浮かぶ そのままの色 匂い聲 いろはにのせて 姿あらわせ
立ち現れ 情景だけじゃ 意味なさず 張り裂けそうな 想いと共に
涙すら 落ちぬ恋慕の あなたの苦 分かち伴う 「結」の語見るまで
どんなにも 伝えたくとも 伝わらぬ 紐解いてもらう 運に遭わねば
星の数 知らぬ私の 話など 銀河に落ちて 光れるものか
恒星に なれるか否か 我次第 いずれの話も 惑星なのに
光放つ 照らされ放つ 鍵握る 読み手に表紙 捲られたとき
待つのみと 思うのみなら 塵となる 羞恥に耐えて 報せ出す朝
狂おしく 息の通らぬ 喉の奥 涙溢れる そのひとことに
愚かなまでの苦しさの先に 蜜柑桜 @Mican-Sakura
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