単発で書いてます

感情

何でもない休日の朝

時間は、午前１０時

本でも読もうと本棚を見る

う～ん、特に今読み直したい本はない

さて、ここで迷いが出る

PCかスマホで新しく買えば楽だ・・

でも昼食はないから外に出る必要がある・・・

出前でもいいが高いからな・・・

煙草に火を付けて煙を吐きながらささやかな悩みを

解決する為に頭を回す・・・

煙草を消す頃には、何だかんだ理由付けて本屋に

行ってコンビニとかで買えばいいかと結論を付けて

出掛ける準備をする

外に出て新しい悩みが出た

新作か掘り出し物の古本を安く買うか・・・

悩みながら大道理を歩く

古本屋に近づくと店前で悩んでる男性がいた

俺と同じで本を買いに来たのかそれとも見てるだけか

そんなこと思いながら本屋に更に近づくとあることに気づいた

あいつは、確か小・中の時の友達だったAかな？と

店前に着いた時には確信した

あいつは、Aだ

もぅ１０年以上ぶりかな？

試しに軽く挨拶でもしてみるか

「よぅAだよな？」

呼ばれた男は、こっちを見て

「おぉ、懐かしいなBだよな？」

「あぁ、Bだ。久しぶり」

俺の記憶道理Aだった

「本でも買うのか？」

「いや、彼女と言うか・・・婚約者を待ってるだけ」

「マジか！おめでとう」

そうか・・・Aは、近じか結婚するのか

ここ最近では、一番驚いた出来事だなと思っていると

後ろから声がした

「お待たせ」

背後を見ると見たことあるような、ないような・・・

「今来たところだよ」とAは返答した

「なぁ、紹介してくれよ、お前の奥さんになる人を」

するとAは、うん？みたいな顔になる

「覚えてないか？Cだよ」

C？・・あぁあいつか、思い出した

いつも無表情だった奴だ・・・

Aとは真逆の奴だったな

Aは、表情がよく変わるから喜怒哀楽が顔で喋ってるような奴だ

ある意味バランスいいのか？

「えっとBだよね？」

「あぁ、Bだよ久しぶり」

あっちは覚えていたか

そんなに変わってないか？Aも即解ったから、変わってないかと

結論を自分の中で結論を付けた

「聞いたよ、Aと結婚するって、おめでとう」

「ありがとう」

少しは、笑うかと思ったが無表情だ、変わらないな・・・

まぁそんなことより邪魔になると思って

「さて、邪魔者は消えるよ」

立ち去ろうしたら

「ねぇA・・・お手洗い行っていい？」

「うんいいよ、そうだBは時間あるか？」

「あぁあることはあるが、邪魔にならないか？」

「何、一人で待つのも暇だから少し話そうぜ」

「解ったよ」

「じゃ、行くね」

「あぁ、いってらっしゃい」

Cが見えなくなった時にふと思ったことを聞いた

「なぁ、Aは、Cの感情解るのか？」

「あぁ解るけど」

さぞ当たり前だろ？って顔で返してきた

「よく解るな・・お前とは違って顔に感情出さないだろCは」

「そうだな・・・愛の力と言えば惚気や笑い話になるが・・・」

「違うのか？」

「あぁ違うよ」

ふむ・・じゃあ何で解る？

「と言うか、お前には見えてないのか・・・」

は？今何て言った？

「すまない、説明してくれ」

「だから、解るって見れば、それなりに感情出てるぞ？」

理解が追い付かない・・・

「もっと砕いて教えてくれ・・・」

「何て言えばいいかな？簡単に言うと後ろにCと同じ顔の子が表情を変えて

教えてくれる」

は？また理解出来ないこと言ってるぞこいつ・・・

「えっとお前には、俺の後ろにも何か見えるのか？」

「いや見えないけど」

なんだそれ・・・からかっているのか？

「えっと冗談だよな？Cの後ろに何かいる話は・・・」

う～んとAは、少し悩んでいる顔でいると

「まぁ説明しないと解らないか・・簡単に言うとCには双子の妹居たって」

初めて聞いたなそんな話

「居たってことは、亡くなったのか？」

「そうだな・・・し産と聞いたよ」

だから聞いたことないのか

「付き合い初めてから、初めて聞いたからな・・・」

そうなるとほんの一部の人しか知らない話だな

「そんなこと俺に話していいのか？」

「良くはないけど・・・まぁ今日で忘れてくれよ」

何とも言えない顔で言ってきた

「おまたせ」

と正面が声がして見るとCだった

「おかえり」とAが返答した

う～ん・・帰ってきたCの後ろを凝視する・・・

見えないよな？・・・解らん

「何を話していたの？」

「昔話さだよ」

「そう・・・でB」

「・・・あ・・すまない何だ？」

「私の顔に何か付いてるの？」

「いや・・・何もないよ」

「ふ～ん・・・まぁいいや」

いくら見ても見えないものは見えないか・・・

「じゃ、邪魔者消えるよ、お幸せに」

「あぁ今度会ったらまた昔話をしようぜ」

「おぅ、さようなら」

俺は、目的を忘れて真っ直ぐと歩いて行く・・・

そして、背後見るとAとCは何か話しているようだ

Cは無表情だから解らないがAは微笑んで話してるいるから

今から行く所の相談でもしてるのかな？

そして、今解ったのは、Cの夫になるのはA以外無理だなと・・・

だって感情が解るやつだから・・・

それにしても見えないな・・・俺には無理だなと思って違う本屋を目指した