深淵の色をした恋と愛二十首
暇崎ルア
深淵の色をした恋と愛二十首
貴方なら構わないから奪ってよ 私の髪から骨の髄まで
大丈夫ちゃんと見守ってるからね 部屋に隠した偽装の眼から
人形のようにかわいい僕の姫君は 閉じ込めちゃおう硝子の箱に
死が二人分かつときまで?違うでしょ あたしが逝くなら君も逝くのよ
注射器から注いですぐに完成です 君の真っ赤な愛のジュース
叶うなら僕は死神になりたいよ 君を穢さぬようにできるから
ああ、いいよ、あの娘と仲良くすればいい 君の後ろで待ち構えとく
どうしたら私のものになってくれる? 何を犠牲にすべきか教えて
どこ行くの?外に出たいの? そうしよう 手枷で僕らをつないでからね
君のデマ振りまいたのはあたしです 味方はあたし一人でいいもの
別れてよあの人といる資格ない 誰ならいいかって? このあたし
もうすぐだ一つ屋根の下暮らせるね この邪魔者を片付けちゃえば
ビートルズ聞きたいわけじゃないんだよ 好きって言ったら好きと返してよ
人ごみに紛れたところで無駄だから もう逃げられないってわかってよ
愛とはね、大切な人を守ること この地下室がまさにそうだね
今日一日楽しかったのね、ところでさ そばで笑ってたあの娘はだあれ?
もう捨てて彼にもらったものなんか まだ持ってるとかどうかしてるよ
戻りたい、貴方を知らないあの頃に 空疎だったけど苦しくもなかった
君が好きなあいつの顔を剥ぎ取って 僕につければ振り向いてくれる?
自己愛と君への想いで揺れ動く この感情を何と呼べばいい?
深淵の色をした恋と愛二十首 暇崎ルア @kashiwagi612
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます