第1章:神聖イングランド帝国の滅亡
第2話:異世界ホーエン
気づくと俺は立っていた。目の前には広い草原が広がっている。後ろを振り向くとそこには森があった。どうやら俺は森から出たすぐの所にいるらしい。
【
「うぉっ!びっくりした!」
目の前に急にホログラムが現れた。
そこにはこう書かれていた。
【
・大賢者の知恵:地球史上に存在した様々な人物、出来事を呼び出せる。
〈発動条件〉
・創造神の加護を受けている事
【
どうやらこれが職業ベルーフと言うものらしい。しかし、発動条件たるものがあるらしい。
【加護開示】
「わっ!」
またなんか出てきた。なんでこう急に出てくるかな?ビックリするんだけど。
【加護】
・創造神の加護:創造神ホーエンの庇護下にある証。
【加護】
なるほどなるほど。つまり俺は職業ベルーフを無制限で使える訳だな・・・・・・
チートじゃね?普通に。
あのホーエンとか言う神そこの所は時間が無くても怠らなかったんだな。急に飛ばしたことは恨むが。
「さて、ここは何処だろう?」
急に飛ばされ訳もわからん場所にいて訳もわからん魔法とかある世界に生まれ変わってって忙しすぎる!
誰かこの場所について教えてくれないかな?
【ここは神聖イングランド帝国のプロイセン王国ナハト子爵領ブラグラ大森林とブラグラ平原の境です。主な魔獣は・・・・・・】
待て待て待て、頭に情報が入らん。そもそもお前喋れたの?
【はい。私はれっきとした創造神ホーエンの神聖なる使徒であり、貴方のメイドでもあります。勿論具現化することも可能です。ちゃんと私が提示したホログラムを読んでください。】
なんかごめん。
えっと君の名前はなんて言うの?
【名乗る時は相手を見た方が良いので具現化します。】
その瞬間。目の前が眩しく光った。
「ご主人様、お初にお目にかかります。私は創造神ホーエンの神聖なる使徒クラリス・フォン・ホーエンです。」
その時、俺はただただ一人のオタクとして、男として思った。
「え?可愛い。」
「はっ!かっかわ・・・・・・!」
クラリスも急にそう言われるとは思わなかったのか顔を真っ赤にしている。先の厳格な雰囲気はなかった。
「あっ、ごめん。俺の名前は・・・・・・え?俺の名前は?」
ここで違和感に気付く。そう、名前を思い出せないのだ。
「ご主人様、貴方はこれからカールです。転生の影響で前世に関する事象は世界史の知識及び貴方が常識として知っていることを除いて喪失致しました。」
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