雲の虚ろ

憑弥山イタク

雲の虚ろ

虚ろは泣き止むこともなく、

ひたすら水面を打ち叩く。


雲の衣を脱ぎ捨てば、

あの陽は何処と天仰ぐ。


瞼の隙間に写るのは、

虹か夜空か或いは蒼か。


曇天裂けぬは今日の空、

淡き斜光も、夢のまた夢。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雲の虚ろ 憑弥山イタク @Itaku_Tsukimiyama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ